1月9日、出勤のためバイクで会社に向かっている途中、赤信号を無視してきた乗用車に跳ねられる。
と言っても速度が遅く脇から刺されるような形で突っ込んできたので、転倒することはなく体制を立て直して道路脇に避難した。
相手も止まるかと思ったらそのまま走り去っていった。
「行っちゃうんだぁ…」
すぐに警察に通報。15分ほどしたらパトカーが到着した。
その後の警察は
- 事故の発生状況
- 相手の車の特徴(ナンバー4桁だけ確認できた)
- バイクの保険とか免許証とか勤め先とかを提示
- 自身の進行方向とか接触状況を路面にチョークで書いたり
などを事務的に淡々とこなしていた。
こちらは青信号で交差点に入ったことを説明した。
しかし「本当に青信号だった?」と警察官に強い口調で言われて少し困惑した。強い口調というか、高圧的に感じた。
体調も良好で青と判断して渡った青信号だけど、警察官に強い口調で「絶対間違いよなっ!」的に言われると少し自信を無くすし、自分がまちがっているのかなぁ…と思ってしまう。どうしてそこまで強く確認したのかは、なにか理由がありそうだが。
その後、ナンバー4桁だけだと特定は難しいと言われたが近くのコンビニの防犯カメラに車両が映っていて犯人を特定。
通勤中の69歳男性だった。
高齢者ドライバーである。
本人曰く耳が遠いのでぶつかったかどうかわからないとのこと。
同日の夜に本人から謝罪の電話がかかってきた。しかし耳が悪いのでこちらの会話が全く聞こえないらしい。面倒なので後は警察に任せましょうとだけ伝えて電話を切った。
そして警察からも電話があった。人心と物件のどちらにしますかとの相談。
相手が100%保証をすると言っているので物件にすれば処理が簡単に終わるという。
人身にするなら警察署に来て供述調書を取るとのこと。
警察側は書類が面倒なのか物件にしてほしいニュアンスを出していた。気持ちはわかる。
しかし相手のドライバーにしっかり責任を負い、同じような運転はしないでもらいたいと思って人身扱いにした。
できればもう運転はしないでもらいたい気持ちもあったので。
翌日、相手側の保険屋さんから連絡があり一切の費用はこちらで負担するとのこと。
貰い事故は初めてだったので最近貰い事故をした会社の同僚に相談した。
同僚曰く、3か月間は収入を保証してくれるらしく仮病でもなんでも通院を続ければ働かなくてもお金は入ってくるとのこと。
通院1日に付き1万くらい支給されるとのこと。なので時間があったら病院へ行けば行った分だけお金が入ってくるとのこと。
保険ってそういう仕組みなんだなぁと改めて世の中の仕組みを実感した。
私は仮病とか嘘とか苦手なので翌日から働いた。
結局、事故から数週間後に警察で供述調書をとり、さらに数週間後に車両とバイクの接触部分を確認する「付け合わせ」をするとのことで再度警察に出向く。
はっきり言ってかなりめんどくさかった。生活の保障はされているので物件扱いにすればよかったと思うくらいだった。
どんなに考えが正しかったとしても、通したい意思があったとしても、こんなに面倒のかかる事が続くなら次は一度考えてしまうかもしれない。
それに警察署での「付け合わせ」の時に相手と会ったがお詫びの一言があるわででもなく、頭を下げるわけでもなく、ポケットに手を突っ込んだままボーっと立っている姿を見て、なんだか馬鹿馬鹿しくなってきた。そのふてぶてしい態度を見るとこれからも同じ運転をするんだろうなと思った。
その後、事故から約1か月後に治療終了の報告を相手の保険会社に連絡。その1週間後くらいに休業補償1,5日分のお金が振り込まれる。さらに1週間後くらいに通院費と慰謝料が支払われる。
休業補償が約2万円、通院費と慰謝料が2万円くらいの計約4万円。
一通りの経過を終えての感想は、「明らかに損した気分」だ。こんだけ面倒な事をやって4万って…
慰謝料をもっと多くもらいでもしないと気持ちは晴れなかったのかもしれない。かかった手間と時間が惜しくて堪らない。そりゃ経験者は通院を続けるわ…
その他に1つ気になったのが勤めている会社の対応だ。休業補償の記入の欄で通院のため早く帰った日もなぜか早退扱いにしなかった。理由を聞いたら「一応、会社としては1日分働いているから」とのこと。
保険の扱いについては、事故当時は通勤中により労災扱いでの対応をしていたが途中から自賠責に切り替えてとの指示された。保険屋さんが「労災対応でも全く会社としては損をしないのに何で自賠責に切り替えるんだろ…」とボヤいていたのが腑に落ちない。
きっとなんかあるんだろう。貴重な経験をありがとうございましたね。
話は飛ぶが、思い出したらここ4年間で3人のジジイに車で突っ込まれた。
1人目のジジイに突っ込まれたのが今でもよく覚えている。今務めている会社の入社初日だった。初日ってこともあって我慢したけど、信号待ちしていたらジジイが突っ込んできて、その後に振り返ったら逆ギレした顔で睨んできたのが今でも腹立たしい。ハンマー投げの室伏選手にジジイの足首を持って田んぼの真ん中までぶん投げて頭から刺さってくれたら気持ちは治まるかもしれない。
いずれにしても長生きすれば私もジジイになるのだからその時は若人に迷惑かけないようにしなければならない。
もうこの件については忘れることにする。
これは見られたくないようなので誰も見ていないはずである