本記事は、冬キャンプで使うストーブの見落としがちな危険について書いています。
結論を先に伝えると、知人にキャンプで使う石油ストーブの灯油を頼んだらペットボトルに入れて持っていこうとしたので「それはダメだよ」とそっと教えたことについて詳しく解説しています。
目次
灯油は「危険物」です。
ストーブで使われている灯油は寒い時期に使用する燃料として身近なものに感じますが、消防法では「危険物」の扱いになっているので専用のタンクに入れて持ち歩かなければいけません。しかしその日のキャンプは1日だけと決まっていたので石油ストーブの灯油もせいぜい5ℓあれば十分だと想定してましたが、自宅には20ℓのタンクしかなかったので知人が代わりに小さなペットボトルに入れて持って行こうとしていました。20ℓのタンクは大きいし車に積むのも邪魔になるので小さい方がいいのは分かるのですが…。
灯油をペットボトルに入れるのは危険
灯油はお手伝いで子供でも給油をできるくらい比較的安全なものに感じますが、灯油をペットボトルに長時間灯油を入れておくとペットボトルが変形して灯油が漏れたり異臭を放つ可能性があり、ガソリンと比べて引火率や揮発性が低いかわりに長時間にわたって灯油の臭いが残ります。ペットボトルに入れる危険は他にもあり灯油は紫外線にも弱いので透明な容器のペットボトルに入れて日光に当たるとすぐに劣化が始まってしまい、劣化した灯油の使用はストーブの故障にもつながります。このような理由があるのでくれぐれも灯油をペットボトルに入れるのはやめましょう。
容器は「JISマーク」規格のタンクを
消防法で灯油は「JISマーク規格に合格しているタンク」を使用するように定められており、それ以外の容器を使って万が一事故を起こしてしまった場合は重い罪を課せられることになります。灯油はガソリンと比べて引火率が低いので危険なイメージは少ないと思いますが、油断をしていると大きな事故につながるので十分な注意が必要です。
灯油タンクのJISマーク基準とは?
- タンクを15度に傾けても倒れない
- 倒れても灯油が漏れない
- 80cmの高さから落下させても壊れない
- 遮光比0.8以下の色に加えられている
など16項目の基準があり、これに合格したタンクがJISマーク認定され販売されています。中でも遮光比0.8以下というのは灯油が紫外線に当たらないようにする基準値のことで、日光から灯油の劣化を防ぐ為に容器は透明ではなく紫外線を防ぐカラーになっています。劣化した灯油をストーブに使ってしまうと重大な故障の原因にもなるのでストーブを壊さないためにもJISマークのついたタンクを使うようにしましょう。
以上のことを覚えておけば灯油は冬キャンプを快適にしてくれる便利なギアになります。次に灯油のタンクの選び方やおすすめの灯油タンクを紹介します👇
おすすめの灯油タンクは?
「おしゃれカラー」を選ぼう
灯油のタンクで思い浮かべるのは実家によくある「赤いポリタンク」ですが、あの赤いポリタンクをキャンプ場に持って行くのは少し恥ずかしいと感じる方も多いはず。今どきのポリタンクはカラフルでカッコいいデザインが増えています👇
ストーブにもよりますが一日キャンプなら5ℓあれば十分だと思います。冬キャンプはとにかく荷物が多いので消耗品は必要な量だけ持っていくと◎👇
灯油の給油ホースは必須です。とくに対流型ストーブの給油口は下部にあるのでホースがないとストーブを高い場所に移して給油しないといけないので面倒です。自宅気分で「あると思っていたホースがない…」なんてキャンプ場で気づいても遅いので最初からホースがセットのものを用意するのが◎👇
やはり最強なのはメッキ鋼板
灯油のタンクはポリタンクが一般的ですが、やはり最強のタンクといえば…タフな印象のメッキ鋼板(鉄製タンク)だと思います👇
ガソリンでよく見る携行缶。かわりに灯油を入れても◎👇

灯油タンクの大きさは車に積むときにのことを考えるとやっぱり5ℓくらいがちょうど良いのかなと感じるなぁ。とにかく車に積むときには本体のストーブも場所をとるし、寒いからクーラーボックスはいらないと思ったけど食材が潰れたり臭いが充満しないようにって考えたら結局必要だし、毛布やらなんやらでいつのまにか車はパンパンになるからねぇ。




まとめ)【冬キャンプ】初めてのストーブでよくある「見落としがちな危険」に注意しよう
以上をまとめると、
- 灯油をペットボトルに入れるのは「危険」
- 灯油は「専用のタンク」に入れよう
- 専用のタンクは「ホース付き」がおすすめ
- タンクは「メッキ鋼板」が最強説
です。灯油の知識を手に入れて快適なキャンプ時間を過ごしてください。
読んでいただいてありがとうございました。