失敗や挫折を何度も繰り返したスパイスケース作りでしたが、7台目にしてやっと上手に作れました。
上手に作れた理由は、継手(木と木と重ねて組む技法)をしないで初心に帰って作ることにしたからです。
それでは作業内容を振り返ってみます。
目次
スパイスケースに使う材料は?
使う材料の一覧です👇
- 面材(約7mmのシャム柿の無垢板)※無垢とは人工合板ではない天然の木材のこと
- 枠材(25mm厚のウォールナット無垢材)
- 木工用ボンド
- マスキングテープ
- 蝶番2個(16mm×8mm)
- パッチン錠2個
- かんざし用半ねじボルト(ステンレス製M6×200mm)
- 仕上げオイル(蜜蝋ワックス・亜麻仁油)
ちなみに使う道具は以下の通り👇
- えんぴつ
- 手鋸(てのこ)
- 差し金
- クランプ(6個)
- インパクトドライバー
- グラインダー
ちなみに電動工具はインパクトドライバーとグラインダーのみで、その他は全て手工具を使用しています。
面材は希少材の「シャム柿」を使用
今回は希少材として知られているシャム柿が手に入ったのでこちらを使用。シャム柿は墨を流したような木目が特徴的で和の風合いが漂います。
枠材はウォールナット
枠材には強度の高さと加工のしやすさやが特徴のウォールナットを使用。
そして今回上手にできた理由「継手加工をやめて枠をボンドで固定してから面材を接着する」がこちらの方法👇(この施工方法の方が技術のない私でもスキマができにくいため)
このように枠材同士をボンドで接着すると簡単に枠が出来上がります👇
今までは無理して継手にこだわった結果さんざんな結果に終わっていました(恥ずかしい💦)👇
さんざん失敗をくり返して打ちのめされたので。今回からは初心に帰って枠をボンドで接着する簡単な方法で作ることにします。
面材を接着するときの注意点
面材を接着するときのボンドですが、枠の内側に塗りすぎると仕上がったときにボンドがはみ出してカッコ悪いので、
このように内側はギリギリ塗らないようにすると◎です👇
圧着はクランプ6個使用
圧着は製品にキズやクランプ跡が付かないように捨て板(保護する板)をクランプと製品の間に入れます。
何度かやってみた経験上、6か所にクランプを使用するときれいに圧着できます👇
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かんざしはグラインダーで
ボンドが乾くのを待っている間にかんざしを作ります。かんざしとはスパイスケースを地面に固定する時に使うペグのような役割をする道具です。
グラインダーでボルトの頭を切断して地面に刺しやすいように少し尖らせます👇
私の使っているグラインダーはかなり古い型ですが、今では充電式のグラインダーがあるんですねぇ…便利な時代になりました👇
よくあるのがバッテリーの買い忘れ。上記グラインダーのバッテリーは別売りなので買い忘れに注意してください👇
今回は切断と研磨にグラインダーを使いましたが、手工具で作るなら金属切断用のノコギリと金工用のヤスリでもできます👇
仕上げに金工用ヤスリでバリをとって手触りをよくします👇
見た目と軽量化のためギリギリで切断
軽量化も大事ですが、見た目のカッコよさもここで決まります👇見た目のスッキリ感とパッチン錠を取り付けたときのでっぱりに違和感がないように少し角度をつけて切断します。そして枠もビスを打った時に反対側に突き抜けないようにギリギリの厚みを残しておきます。
仕上がりを決定づける「磨き」
切断できたらここで仕上がり状態まで磨きをかけます。今回は黒が引き立つ柿の面材なので上部のみR仕上げ(̚角を丸くする)にして側と下部はエッジを鋭く仕上げます。つまり輪郭をはっきりさせてカッコよく見せる目論見です。
ペーパーは#100→120→180→320→600の順に磨いていきます。
このように上部はR加工をして👇
側と下部はエッジを効かせてカッコよく仕上げます👇
コーティングは外側に蜜蝋ワックス
今回のコーティングはまず外側にだけ蜜蝋ワックスを塗ります👇
参考
蜜蝋ワックスはオイルと比べて塗る量がすくない(オイルは浸透する)のと光沢がキレイなので個人的におすすめ。
値段を見ると「入れ物が小さいのに値段は高いなぁ…」と感じるかもせれませんがけっこう長持ちします。夏場は溶けるので使用前に冷蔵庫に入れてとくのが◎👇
こんな感じ👇
コーティングが終わったら加工段階で最も緊張する中央の切断をします。あらかじめ枠の縁から測ったラインをマスキングの上から線を引いて切断します。切断する時に少しでも刃がブレたらそのまま仕上がりに影響&修復不可。なので慎重に切断します👇
上手に切断できました👇
~lanterntalk~








そしてスパイスケースの内側は亜麻仁油コーティングします。
タオルの届かないような細かいところは綿棒で塗ります👇
最後にパッチン錠と👇
蝶番を取付...と思ったらビスが切れてしまいました。下穴を開けなかったり小さかったりの状態で細いビスを打ちこむとこうなります。なので下穴はビスの太さになるべく合わせておきましょう👇
ビスが切れた脇に打ち直してこんな感じに。失敗した穴が蝶番に隠れてくれました👇
完成はこんな感じ👇
かんざし用の鬼目ナットもつけました👇
前回のスパイスケースと比べても枠を継手加工しなかったので、上部の仕上がりがキレイに見えます👇
ちなみにタレビンを入れる深さは約46mm。この深さが前開き用のフタのギリギリのラインです👇(このギリギリラインの詳細についてはスパイスケース作りを失敗した別記事【キャンプDIY】スパイスケース第3弾は失敗…。その原因と対策を考えてみるを参考にしてみてください)
以上でスパイスケースの作業工程を終了します。お疲れさまでした。
まとめ)【キャンプDIY】スパイスケース第6弾。やっと上手に作れたケースはこちら👇
まとめとして伝えたいのは、そろそろ人前に出しても良さそうな状態になってきたので販売に向けて作ってみようと思います(資金も底をつき始めている)。
それとボトルの種類も増やしてみようと考えていまして、新しいデザインも思い浮かんでいますが圧倒的に時間が足りないので煮え切らない思いです。
しかし、それでも作り続けます。
読んでいただいてありがとうございました。