本記事は、キャンプで美味しいビールを飲みたいと思い「グロウラー」を購入した結果、思いもよらぬところで壁にぶつかりました。
結論を先に報告すると、
「日本ではグロウラーに生ビールを持ち帰るのは厳しい」との結果になりました。...
その経過を報告します。
目次
グロウラーは「新鮮なビールを量り売り」だから美味しい
マイボトルをビールの販売所に持って行き、量り売りで持ち帰る「グロウラースタイル」。新鮮なビールを大きなボトルに入れて持ち帰り、「自宅やキャンプで飲める」のはとても理想的です。ボトルのエコ&リデュースのメリットもあり、アメリカではこのグロウラースタイルはとても普及しています。その他の食料品も欧米諸国では量り売りするのをよく見かけます。
しかし、日本で量り売りしているところはかなり少ない
しかし、欧米諸国と違い日本でビールを量り売りしているところはかなり限られているのが現状です。例えば「都心部のこだわりを持つ店が軒並み並んでいるエリアの一角」とか、「大きなビール工場やクラフトビールを自社製造している工場が量り売りの販売店を構えていたり」など…。普段過ごしている地域の中で量り売りのビールを購入できる確率はかなり低い状況になっています。
居酒屋で持って帰れないの?
そうなると、「居酒屋のような生ビールの販売をしているところでグロウラーに直接充填してもらえばいいんじゃない?」とか思いついたので酒類販売業の免許について調べたら...ダメでした。
持ち帰りは「酒類免許」が必要
居酒屋のようにビールを「その場でグラスやジョッキを使用して提供する場合」は酒類販売業免許は必要なくその場でゴクゴク飲めるのですが、持ち帰るとなると「販売行為」になるので酒類販売業免許を持っていない居酒屋や飲食店ではグロウラーにビールを入れて持ち帰ることは出来ないのです。
免許を持っていればいいの?
「それなら居酒屋や飲食店が酒類販売業免許を持っていればいいんだ」。いいえ、それだけではダメなんです。酒類販売免許を持っていても飲食店とは区分けされた「販売専用のコーナーを作り、そこで販売」しなければいけないのです。
手っ取り早いのは「酒屋さんが量り売りをする」
なので一番手っ取り早いのがお酒を販売している「酒屋さんがビールの量り売りをする」ことなんですね。しかし、ビールの量り売りの需要はまだまだ少なくアメリカのようにビールを量り売りできるような環境は日本ではまだ整っていないように感じます。
結果、缶ビールや瓶ビールを移し替えるだけになる
そうなると、量り売りが普及していない日本でグロウラーを使って飲むためには「缶or瓶ビールをグロウラーに移し替える」方法になります。しかしグロウラーにビールを移し替えをすると
- 空気に触れて炭酸が抜けやすくなる。
- 断熱構造なら冷やすことが困難。
- 手間がかかる。(2ℓだと500ml缶を4本移し替え)
- 長時間経過すれば味が劣化する。
と、デメリットが出てきます。
なので、ベストな楽しみ方としては「キンキンに冷えたビールを早めにグロウラーに移して早めに飲む」になります。
それでも、グロウラーのビジュアルはカッコいい
一見、手間のかかるグロウラーですがそれでもビジュアルがカッコいいので一度は使ってみたいですね。缶ビールや瓶ビールの見た目を変えたい方にもおすすめです。とくにドリンクタンクス製のグロウラーはオプションのケッグキャップを装備すればビールサーバーに変身してカッコいい演出ができます。👇
こちらがドリンクタンクス専用オプションの「ケッグキャップ」 。ノズルを装着すれば「ビアサーバー」に変身します👇
まとめ
以上をまとめると、グロウラーの購入にあたり知っておいてほしいのは
- 日本ではビール量り売りの購入はほぼ不可(量り売りの店が少ない)。
- 移し替えるときは、ビールをキンキンに冷やして早めに飲む。
- グロウラーにビールサーバーを装備できる。
です。以上のことを理解していただけるとグロウラーを使ったビールも格段に美味しくなると思います。グロウラーを使って楽しいキャンプ時間を過ごしてください。
読んでいただいてありがとうございました。