本記事はキャンプに持って行く調味料入れ「スパイスケース」について書いています。

さきに完成したスパイスケースを見たい方はこちら👇
目次
選んだ枠材は「カーリーメイプル」
こちらが枠材に使う「カーリーメイプル」という銘木です。ホームセンターに売っているような木材と見た目は似ていますがカーリーメイプルの方がはるかにきめの細かく繊細な木肌をしています。ちなみにカーリーメイプルは主にギターやビリヤードのキューなどの素材に使われています。その他にもアメリカのメジャーリーグでバリー・ボンズ選手がメイプルのバットを使用してホームランを量産したことで一躍有名になりました。
このカーリーメープルを枠材の幅にカットします(私は手工具の練度を上げるために電動工具は使わず手鋸でカットしてます)👇
上下の幅20mm、左右と中央の間仕切りはラッチを止めるので30mmの厚みで切断します。
ちなみに精密に仕上げるために使用しているノギスはこちら👇
デジタル式にするなら安物はすぐに精度が狂うので、信頼のシンワさんにするべき👇
面材は「橡(とち)」を使用
つぎに、使用する面材は橡という名前の銘木を使います。
ちなみに右の木材が「橡」で、左が「カーリーメイプル」です。20mm厚の橡の板を手鋸で割って使用します。
薄板を手鋸で2枚に割るのはとても難しいです。
こちらが割った直後の材👇
もともと橡は加工が困難な材質なので鋸刃の通りも悪く、体力・集中力も持たずに苦戦だらけでした(できればもうやりたくない…)👇
枠を作り面材と圧着
次に枠を作りますが、工程と圧着の工程は他のスパイスケースと同じなので別のケースの作成画像から抜粋します)。
枠材をある程度の大きさに切断したらタレビンをセットして枠の大きさを確認します。その後に木工用ボンドで枠同士を固定します👇
枠材と面材のを木工用ボンドで圧着します。
こちらが圧着してる状態。スパイスケースに傷がつかないようにクランプとケースの間に板を挟んでいます👇
木の素材によって反りなどがあるのでクランプは多めに使うのがキレイに仕上げるポイントです。ちなみにおすすめはバークランプ。脱着がカンタンで価格もお得です👇
私の経験上、100均のバークランプはすぐ壊れます。それとクランプ選びは首の太いクランプ(クランプの幅を調整する棒の部分)を選んだ方が圧力がかかるような気がします。さらにV溝のクランプなら丸い素材にも圧力をかけられるので◎👇
ケース全体を鉋とペーパーがけ
面材の圧着が終わったら全体を鉋がけします。
鉋で面材の厚みや平面を出していきます👇
次にペーパーで磨いていきます。ペーパーは60・120・240・400・800・1500番と6段階に分けて磨きます👇
注意ポイント
ちなみにサンドペーパーはネットでも売っていますが私はホームセンターの方が安いのでそちらで購入しています。気になるかたは購入前に値段をチェックしてみてください👇
ペーパーがけは、かなり根気のいる作業ですが木材がキレイになっていく過程を見れるので疲れを忘れさせてくれます👇
さらに面(かど)を丸くして仕上がった状態。水引きすると杢(もく)が光りました👇
はてな
杢(もく)とは?
木目の中に稀に現れる複雑な模様のことです。希少価値が高く審美的価値からとても重宝されています。今回のスパイスケースに現れた杢は、見る位置と光の加減により炎のように揺れる「フレイム」と呼ばれている杢のようです。
水引きとは?
木材を濡らした状態のことです。水引きすることで木材がオイルフィニッシュで上がった状態などを確認することができます。
スパイスケースを切断する
そしてスパイスケースを切断します。いつもはガイド(まっすぐ切断するための定規)を使っていますが今回はガイドなしで挑戦してみます。
今回も使用したのは相棒の「ゼットソー硬木用」(そろそろ刃を交換した方が良いかもなぁ…)👇
こんなのも売ってるんだなぁ…👇
まずマスキングテープで切断箇所に線を引いて慎重に鋸を走らせます。
切断したら表面の汚れを落とすために軽く水洗いをして乾燥させます👇
注意ポイント
スパイスケースを長時間水に漬けると、木材が反ったりボンドが剥がれたりする可能性があるので水洗いは軽く流すくらいにしましょう。
金具を取り付ける
洗浄が終わってケースが乾燥したら金具を取り付けていきます。
今回使用した金具はこちら👇
ケースの端から5mmくらいのところに蝶番をとりつけます(あまり端すぎると釘を打ち込んだときに木が割れます)。釘を打ち込むところには一度千枚通しのようなもので軽く穴をあけておくとキリが暴れずに穴をあけられます👇
ポイント
ケースのフタと本体をクランプで固定しておくと作業がしやすいです...って長っ!!👇
ボックスラッチも同じ要領であけてみましょう👇
ここでハプニング…
ここで、というかスパイスケースを切断し終わってから気づきましたが、切断箇所がかなり汚くなってしまいました。この切り口は修復が難しいというか、修復で削るほど木目がズレてしまうのでほぼ不可能です。つまり残念ながらこのスパイスケースは「失敗」です。
切り始めが一番鋸刃が揺れるので序盤だけでもガイドを使うべきでした。しかも切れずらい材質なので余計な力が入ってしまいました👇
切り口をペーパーで補修しましたが、やはり切り口の歪みは改善されず👇
正面から見てみるとフタと本体の間にスキマができているのがわかります👇
~lanterntalk~












「かんざし」の加工もする
失敗が確定しましたが、一応最後まで作ってみます。
今回は久しぶりにかんざし用のボルト加工をしてみます。
こちらがかんざしです。地面に直接させるので省スペースにしたキャンパーに重宝すると思い考案しました👇
棒を挿すボルト用ナットをケースの底に加工します👇
ボルトがちゃんと回るか確認します👇
完成はこんな感じ👇
参考
かんざしに使用した鬼目ナットはいろんなところで使える便利なナットです。しかし需要が少ないのかホムセンには売っていない場合もあるのでチェックしておくと良いかもせれません👇
いろんなサイズがセットになっている鬼目ナットはかなりお得👇
最後にオイルフィニッシュ
最後に仕上げのオイルフィニッシュをします。使っている2種類のコーティング材はこちら👇
ポイント
私はスパイスケースの外側は蜜蠟ワックス、内側はアマニオイルと使い分けています。それと暑い時期は蜜蠟ワックスが溶けてしまうので一旦冷蔵庫に冷やしてから使うと便利です。
タオルやへらも一緒に用意しておきましょう。塗り方はとてもシンプルで、スポンジ(私はメラミンスポンジを使っています)に適量の蜜蠟ワックスを乗せてスパイスケース全体に塗り込みます。その後はタオルで余分なワックスを拭いて終わり。とても簡単です👇
こちらがオイルフィニッシュ前👇
こちらがオイルフィニッシュ後。オイルフィニッシュすることで杢も綺麗な光を放ちます👇
WEBで和歌山県の熊野牛を変えるのはここだけ!【Meat Factory】
完成したスパイスケースは?
そして加工は失敗しましたが、一応完成したスパイスケースの全体はこちら👇
切断のところ以外は上手くいっていただけに本当に残念です。。。次回は同じ失敗のないようにします。
作ってみた感想は?
作ってみた感想を率直に伝えますと、
- 白いスパイスケースは品があって良い
- 橡とメイプルの杢は超キレイ
- けど加工が困難
- 橡用に新品の鋸刃を持っておくべき
- 最後まで気を抜くな
- 誰かに使ってもらいたかった
です。全体的に後悔が残る結果となりましたが、次回の糧にしようと思います。
まとめ)【キャンプDIY】スパイスケースの新色!に挑戦するも失敗した結果と学びを報告。
以上でスパイスケースの作り方を終了します。お疲れ様でした。
最後にお肉が好きな方に宣伝だけさせてください💦
私は和歌山県のブランド牛、「熊野牛」をお肉の好きな方に試してもらいたいのですが、最初に言っておきます。値段が高いです。。。
ちなみに私が特別な日に注文する「焼き肉懐石~極~」はグラム単価で約2600円です(かなりお高い!)。一般的なスーパーで売っている国産牛は600円前後なので4倍以上の価値になってます。
しかし、「焼き肉懐石~極~」には一般市場には出回らないミスジ・カイノミなどの希少部位と、ヒレ・サーロインの高級部位がまとめて入っており、しかも高級ブランド牛の希少部位となれば味も格別。さらに扱いが難しい牛肉のユッケを販売しているのも品質の高さを裏付けています。
控えめに言っても価格に劣らない味を提供してくれる熊野牛はかなりスゴイです。
とにかく知ってもらいたい熊野牛の凄さは、「圧倒的な鮮度とブランド牛ならではの旨み」です。注文を受けてからカットした肉はすぐに急速冷凍されるので旨味を閉じ込めたまま食卓に届きます。
自宅用の他にお祝いや贈答品、お中元やお歳暮でにもおすすめです。
記事を読んでいただいた方にぜひこの旨味を知ってもらいたいので、興味のある方は覗いてみてください👇
最後まで読んでいただいてありがとうございました。