本記事は、キャンプに持って行く調味料入れ「スパイスケース」について書いています。
今回はスパイスボックスのカスタムオーダーの注文を頂いたので挑戦してみようと思います。
注意ポイント
タレビンを使った薄型のタイプを「スパイスケース」、今回のようなガラス製のスパイスボトルを使用しているタイプを「スパイスボックス」と名前を分けることにします
さきに完成したスパイスボックスを見たい方はこちら👇
目次
オーダー内容は?
先方からお話を伺いながら、スパイスボックスのオーダー内容を具現化していきます。
いただいたオーダー内容は紫檀の面材を使い、👇
スパイスボトルはワグナー瓶を使うイメージで制作してみます👇
材料の取り寄せ
普段作っているスパイスケースは幅が約80~100mmの面材を使用していますが、このスパイスボックスは面材の幅が130mm以上必要なので専用の面材を調達します。銘木の調達は主にヤフオクでしています。
こちらが手に入れた幅が150mmの紫檀の面材。それと一緒に写っているのが枠材。こちらも紫檀に合うよう材を探していたところ、良い木目をしたブラックチェリーがあったので落札しました👇
スパイスボックスの枠作り
それでは枠を作っていきます。
まず、枠材とワグナー瓶をなんとなく並べて全体の大きさをイメージします。ボックス全体が大きすぎてもいけないし、小さすぎてもボトルとボトルがぶつかってしまうのでちょうど良い間隔を見つけます👇
位置が決まったらホールソーであけた枠を用意します👇
ちなみに使ったのはキレイな穴をあけられるボアビット。ホムセンで購入した私が言うのもなんですが、ネットの方がはるかにお得です👇
次に外の枠だけをボンドで接着します👇
枠のボンドが固まったら余計な部分を切断して👇
枠にボンドを塗って👇
面材と接着します。接着する時はスパイスボックスをクランプの間に緩衝材の板を入れます(スパイスボックスの表面が傷まないため&均等に圧がかかるようにするため)👇
注意ポイント
面材と枠を接着する時はなるべくクランプを多く使いましょう。とくにスパイスボックスの角は板が反っていたりボンドが行き渡らずスキマの原因になりやすいです。
クランプは最低でも6つは用意しておきましょう。スパイスボックスの厚みは60~70mmなので緩衝材の板を合わせても150mmの幅のあるクランプで十分でしょう👇
スパイスボックスを磨く
次にスパイスボックスを磨いていきます。
まずはみ出た面材を手鋸と鉋で落としていきます👇
次にペーパーを60・120・240・400・800・1500・2000番の順にかけます。
まず60番のペーパーで枠のでっぱりや傷を落としながら全体を磨きます。
ハンドペーパーの台はホムセンで購入したものに「木の板」を取り付けたのもを使用します👇
このときにスパイスケースの垂直もチェックしながら削りましょう。真っ直ぐ削っているつもりでもほとんどの場合、利き手側に力が入って斜めに削れてしまいます60・120・240番まではこまめに直角のチェックをしましょう👇
次に120番・240番の順で全体を磨きます。👇
ペーパーの番手を変える前に表面に磨き残しがないかを細かくチェックしましょう。キズが残った状態で番手を飛ばしてしまうと傷が落ちなくなってしまいます(例えば60番の傷を120番で落とし忘れると240番で落とすのはかなり大変)
400番以降は長手のハンドペーパー台を使って作業を効率化します👇
ちなみに400番以降はすぐに目が詰まってしまうので、こまめにタオルで目に詰まったカスを取り除いています👇
2000番まで磨いて終了。キズがないかチェックします👇
スパイスボックスを切断する
次にスパイスボックスフタを切断します。
あらかじめ計算しておいた位置にマスキングテープを貼って切断する位置に線を引きます👇
新品の替え刃を購入しました👇
切れ味が良いのでキレイな切断面になりそうです👇
キレイに切断できました👇
焼き印を入れる
次に焼き印を入れていきます。
直火用に制作した焼き印は自作テーブル「10CT」で熱していきます(10CTはこんな時にも役に立つ。作って良かった。。。)👇
本番の前に何度も練習しますが。。。
失敗しました。。。
依頼主さんに報告したら大丈夫と言っていただいたのでこのまま制作に戻ります。ごめんなさい💦
枠を取り付けます👇
スパイスボックスに金具を取り付ける
次にスパイスボックスの金具を取り付けます。
センターを出して正確に中心に取り付けます👇
スパイスボックス下部には傷防止用のマットを付けます👇
これで加工作業は終了です。傷防止マットはなくても大丈夫ですが、購入者様の手元に届いた時にキズがない状態が良いので。。。
スパイスボックスをオイルフィニッシュ
最後の仕上げにスパイスボックスを蜜蠟ワックスとオイルを使ってコーティングしていきます。
今回はアマニオイルの代わりにオリーブオイルを使うことにします👇
スパイスボックスの表面には蜜蠟ワックスを👇
スパイスボックス下台の「段差のところ」を中心にオリーブオイルを塗っていきます。ここはフタとの接点なので潤滑状態を維持するためにあえて不乾性のオリーブオイルを塗ります👇
フタの内部はオリーブを塗りすぎないようにしっかり拭き取り、乾燥させます👇
30時間後、スパイスボックスを触ってみてオイルの拭き残しがないかを確認したら完成👇
スパイスボックスの完成
こちらが完成したスパイスボックスです👇
新品の鋸刃を使ったら切り口が見えないくらいにキレイに切れてます👇
枠の木目は使う込むほど味わいがでるブラックチェリー👇
木目の途中にある黒い小さな線は「ガムポケット」と呼ばれるブラックチェリー独特の柄です👇
フタの上部にはスパイスボトルがカタカタぶつからないようにクッション材を入れています👇
スパイスボックスの化粧箱を作る
スパイスボックスはペイペイフリマにて販売させていただいていますが、気持ちよく受け取っていただくために化粧箱もこだわっています。
発泡スチロールをスパイスボックスの形にくり抜いて👇
下部に細い発泡スチロールを用意👇
箱に発泡スチロールを入れ、光沢のある生地を被せた上からスパイスボックスを入れます👇
はみ出た生地をスキマに入れてます。高級感が出すように生地をピッタリ入れずにあれてユルユルで👇
完成です。
余計な作業にも感じますが、「私だったらこんな風にしてもらったら嬉しいな」って気持ちを貫いてます。
ちょっとお金がかかりますが、貫きます。
これで全ての作業が終了しました、お疲れ様でした。
まとめ)【キャンプDIY】スパイスケース19台目はカスタムオーダーに挑戦してみました
以上でスパイスボックスのカスタムオーダー制作を終了します、お疲れ様でした。
今回初めてカスタムオーダーをいただきましたが、一番大事なのは「コミュニティの力」だなぁと感じました。部屋にこもって自分の作りたいものを作るのとは違い、先方の希望をかなえるためにもコミュニティ力を上げていかなきゃなぁと痛感しました。。。
これからもスパイスボックス・スパイスケースの制作に尽力していきたいと思います。
最後にお肉が好きな方に宣伝だけさせてください💦
私は和歌山県のブランド牛、「熊野牛」をお肉の好きな方に試してもらいたいのですが、最初に言っておきます。値段が高いです。。。
ちなみに私が特別な日に注文する「焼き肉懐石~極~」はグラム単価で約2600円です(かなりお高い!)。一般的なスーパーで売っている国産牛は600円前後なので4倍以上の価値になってます。
しかし、「焼き肉懐石~極~」には一般市場には出回らないミスジ・カイノミなどの希少部位と、ヒレ・サーロインの高級部位がまとめて入っており、しかも高級ブランド牛の希少部位となれば味も格別。さらに扱いが難しい牛肉のユッケを販売しているのも品質の高さを裏付けています。
控えめに言っても価格に劣らない味を提供してくれる熊野牛はかなりスゴイです。
とにかく知ってもらいたい熊野牛の凄さは、「圧倒的な鮮度とブランド牛ならではの旨み」です。注文を受けてからカットした肉はすぐに急速冷凍されるので旨味を閉じ込めたまま食卓に届きます。
自宅用の他にお祝いや贈答品、お中元やお歳暮でにもおすすめです。
記事を読んでいただいた方にぜひこの旨味を知ってもらいたいので、興味のある方は覗いてみてください👇
最後まで読んでいただいてありがとうございました。