「副業で月100万」が儚い夢だと気づいてからブログをせっせと書き続けるもまったく収入はあがらず、好きな木でなにか作ろうと試行錯誤、七転八倒の末、キャンプギア(スパイスケース・スパイスボックス)に辿り着いた。
制作過程をSNSで公開しながら販売に結び付ける方法で発信を続け、みなさまに支えられながら販売は初月から順調。売り上げはそのまま材料費に回せるので今までのお小遣い(5000円)から爪に火を点す思いでお金を積み上げる負担も減った。これにより以前より制作に集中できるようになった。
ちなみに7000円前後で販売しているスパイスケース・スパイスボックスの原価は約4000円、内訳は以下の通り。
- 木材・金具など約2500円
- 梱包代約500円
- 送料約1000円
- 工賃約3000円
制作時間は約6~8時間。なので現在の販売価格から工賃を換算すると時給450円くらい。時給はさておき作った作品が売れることはとても嬉しいけど、水面下ではしっかり生き残る方法を模索しないといけない。このままでは副業の域を脱することはできない。ホントは制作だけに没頭したのだけど。
なによりも一点一点の価値を上げなければいけない。その思考を諦めてはいけない。
もっとも大事なのは感動を与えるような作品を作り続けること。ありきたりの流れ作業で作るようなものに価値は生まれない。技巧を追求しながら普遍的でシンプルな美しさを表現できるものを作りたい。
今頭に描いているのは原木から製材されるまでの工程が作品に含まれているようなものを考えている。銘木は磨くを光沢や杢がキレイだが原木の力強さもとても好き。それを合わせたような作品を作りたい。
時折、研磨で腕が上がらなくなる時がある。そんなときにふと「なにやってんだろ」とか「こんなことを続けていて意味があるのか」とかって迷いが生じる。
ひとすじの光のような支えって必要だなぁ…なんて強く想うときがある。金や物じゃない、心を支えてくれる光のようなもの。迷いを振り払ってくれる存在。それが神様だったり宗教観念だったりするのかもしれない。
迷いも挫折も多いけど進み続ける。