キャンプに行くために調味料をわざわざ専用のボトルに詰め替えるのはとても面倒である。私は年に数回しかキャンプに行かないのでわざわざスパイスを詰め替えて持って行くのはとても面倒である。そして詰め替えてもほとんど残す。さらに久しぶりに使ったら調味料傷んでしまっていたこともしばしばあった。
面倒だし、もったいないし、余計な手間がかかる。キャンプの調味料はこれでいいのか。
以前から考えてはいましたが「自宅で使っている調味料をそのままキャンプに持っていけたら最高である」とのズボラな思考に賛同していただいた方のために「スマートなスパイスボックス」を作ってみることにする。
さきに完成したスマートスパイスボックスはこちら👇
目次
キッチンからチョクで持っていく
スマートスパイスボックスを極めるにはキッチンにある調味料が全部入るサイズに作りたい。
こちらが我が家のキッチン。この中からよく使うスタメン調味料を絞ってみる👇
スタメンたちを選んでみた。塩コショウ・クレイジーソルト・七味唐辛子・ハーブetcなど。とりあえず彼らを基準に試作を作ってみることにします👇
迷走する試作
まずは枠作りですが、なかなか良い面材が見つからない。面材に合わせる枠の高さは160mmなのですが、持っている材で合うサイズがなかったので今回用に栃を購入。しかし栃の厚みが17mmとかなり厚いので少し不安です。
枠もなかなかベストなサイズが決まらない。試行錯誤の末、スパイスボックスの使用中にフタを下段にへ収めようとして枠の下部を二枚張りしてみましたが、なんだか納得できない。
結局のところ貼った板を剥がすことに。こんな感じの迷走を何度か繰り返した👇
そしてようやく枠が完成。次にナットを仕込みます。これは以前にIGT用のスパイスケースの枠にも使ったボルト取り付け用のナット「鬼目ナット」👇
鬼目ナットはいろんなシーンで活躍するので覚えておくといいかもしれません。リンクを貼っておくので価格など近くのホムセンと比べてみてください👇
~lanterntalk~










北海道網走水産
ということで本題に戻ります。
位置は下から60mm。60mmにした理由はスパイスボックスのフタを下から70mmで切断する予定なのでこの位置になりました👇
面材を接着したときに位置を忘れないようマスキングで印を付けときます👇
枠と面材を接着👇
接着が完了。なかなか大きいサイズになりました👇
まずは位置を忘れてしまいそうなので鬼目ナットを仕込んだところに穴をあけます。
スパイスボックスを研磨しながら反り鉋で曲線を作っていきます👇
何度か反り鉋で曲線を作っていますが未だに答えが見つかっていません。
魅力的なラインとはどんなものなのか。試行錯誤を続けています。
ナット側はこんな感じに仕上げてみました。この段階の研磨は全体のフォルムを決めるのでとても慎重になってます。言い方は悪いですが「お土産屋さんに置いてあるホコリをかぶった民芸品」のようになってしまいそうでいつも怖いんです。
反対側はこんな感じに。(このあと削り足りないような気がしたのでさらに反り鉋で曲線を作ってみましたが、終わってみるとこちらの方がよい気がしてきました。難しいな…)
次にスパイスボックスのフタを切断するための印をつけます👇
真っ直ぐ切れるように序盤はガイドになる板を当てて切断します👇
なんとかキレイに切れましたが、手鋸の長さを考えるとこのサイズが限界な気がします👇
小口を磨いたら調味料を入れてみます。太めのボトルが四つ、小さいボトルが五つ入りました👇
こちらが仕込んだ鬼目ナットにフックを取り付けた様子。キッチンにあるメッシュに引っ掛けてみました👇
こちらが拡大図。鬼目ナットの可能性は無限大∞👇
スパイスボックスの台にはフタがピッタリ収まるように枠を後付けします👇
両サイドに枠を後付けしたらこんな感じに👇
フタを閉めてコーヒーケースと比べてみると…こんな感じです(私はコンパクト収納に執着してるせいか、やたらデカく感じるなぁ)👇
次に金具を取り付けていきます。まずはスパイスボックスの両サイドにパッチン錠を取り付けるためにボックスのセンターを出します👇
今回アマゾンで購入したパッチン錠にはビスが付いていなかったのでホムセンで購入。黒いビスがなかったので茶色にしました。さらにビスが長すぎたのでペンチで2mmくらい切断します👇
ちなみに使用しているパッチン錠はこちら。値段が少し高いですが、留め具にバネが付いており施錠がしやすいのでおすすめ👇
パッチン錠は下穴をあけてビス止めするだけ👇
つぎにスパイスボックス上部に持ち手を加工します。方法はパッチン錠と同じで上部にマスキングでセンターを出したら下穴をあけてビス止めするだけ👇
仕上がりはこんな感じ(伝え忘れましたがパッチン錠のビスが茶色だったので黒の油性マジックペンで塗りました)👇
最後にオイルフィニッシュをします。
木部の白っぽいところはまだオイルを塗っていない場所。オイルを塗ると銘木は一気に光沢を放ちます👇
オイルフィニッシュのビフォーアフター。こんなに違うんだなぁ…👇
スパイスボックスの下部には中敷きを入れました。理由はボンドがはみ出ているのを隠したいのとスパイスを収納するときの緩衝用と少しの高級感が出るので👇
スパイスボックスの架台を作る
今回は架台も一緒に作ってみます。
スパイスボックスをキッチンのコンロ脇にセッティングすることを想定し、ボックスに飛んでくる油などの飛沫を防げるような架台を想定して作ってみます。
とりあえず三方を囲むように板を用意します👇

次に接着します。クランプが足りなくなってしまったので短いクランプを繋いで使用します。
こんな感じでクランプが足りなくなったらクランプ同士をつなぐ方法を覚えておくと良いかもしれません👇
今回の加工は400mm以上のクランプが3台必要だったのですが、私は600mmを2台しか持っていませんでした。道具はたくさんあった方が便利ですね~。
にしてもネットはどうしてこんなに安いんだろう👇
スパイスボックスを入れてみます。金具にぶつかる側板を切り落とす位置を決めます👇
こんな感じで印をつけます👇
反り鉋で印の位置まで削ります👇
とこんな感じに👇
フタを取って実際に使用する状態をイメージします。料理中に飛んでくる飛沫は防げそうです👇
架台の脚を作る
上部のフレームが終わったら次に脚を作ります。
高さは悩みましたが、130mmに決め角材を四本用意しました👇
このように小さい材の加工は専用の台を作ると作業効率が上がるのでおススメです。今回は角を反り鉋で削るので45度にセットできる即席の加工台を作っています👇
加工台を作っておくとこのように削りやすくなります👇
次に丸棒を使って接合パーツを埋め込みます👇
加工が終わったらオイルフィニッシュ👇
オイルフィニッシュが終わったら一日乾燥させます👇
スパイスボックスを装着してみますが異常なしです👇
フタをとるとギリギリの角度で料理中の飛沫を防げるように調整しました👇
完成したスマートスパイスボックス&架台は?
こちらが完成したスマートスパイスボックスと架台です。
なかなかのボリュームになりました👇
試作の報告
今回試作してみて色々わかったことがあるので報告させていただきます。
スマートスパイスボックスについて
・今回はボックス自体が大きかったので枠材の厚みは15mmで妥当だと感じた。
・面材の17mmはもう少し薄くても問題ないというか6~10mm程度でも十分対応できると思った。
・今回スパイスボックスの容量は85×350mmで作りましたが少し小さいような気がする。材に狂いがなければ枠の幅は100mmくらいで作ってみても良いかもしれません。高さは調味料の中で一番背の高かったクレイジーソルトに合わせて130mmで作った。これ以上高く作るとテーブルの上で邪魔になりそうなので。
・枠に使用しているブナは一見淡泊なイメージがありましたが、オイルコーティングをすると色に深みが出てくるので気に入った。紫檀や辺材のウォールナットと合わせても良さそう。
架台について
・正直、折り畳み式の脚をつけられれば一番シュッとしてカッコよかったかなと思う。
・架台の面材は11mmを使用したが、それより薄くても良かったと思う。ただし側板の接着が難しくなるが。
・あるいは重箱のような仕組みでスパイスを収納するのも良いかもしれない。
まとめ)【キャンプDIY】スマートスパイスボックスの試作過程を報告。
以上でスマートスパイスボックス試作過程の報告を終了します。今回は材料を揃えるのに苦労したので次回は材料が揃ってからリトライしたいと考えています。
最後にお肉が好きな方に宣伝だけさせてください💦
私は和歌山県のブランド牛、「熊野牛」をお肉の好きな方に試してもらいたいのですが、最初に言っておきます。値段が高いです。。。
ちなみに私が特別な日に注文する「焼き肉懐石~極~」はグラム単価で約2600円です(かなりお高い!)。一般的なスーパーで売っている国産牛は600円前後なので4倍以上の価値になってます。
しかし、「焼き肉懐石~極~」には一般市場には出回らないミスジ・カイノミなどの希少部位と、ヒレ・サーロインの高級部位がまとめて入っており、しかも高級ブランド牛の希少部位となれば味も格別。さらに扱いが難しい牛肉のユッケを販売しているのも品質の高さを裏付けています。
控えめに言っても価格に劣らない味を提供してくれる熊野牛はかなりスゴイです。
とにかく知ってもらいたい熊野牛の凄さは、「圧倒的な鮮度とブランド牛ならではの旨み」です。注文を受けてからカットした肉はすぐに急速冷凍されるので旨味を閉じ込めたまま食卓に届きます。
そして自宅用の他にもお祝いや贈答品、お中元やお歳暮でにもおすすめです。
記事を読んでいただいた方にぜひこの旨味を知ってもらいたいので、興味のある方は覗いてみてください👇
最後まで読んでいただいてありがとうございました。