反り鉋で美しい曲線を描くためにはどうするべきか。未だに試行錯誤を続けている。
面材にブビンガを使用したこちらのケースに曲線を入れてみた。しかし曲線を深く刻みすぎて材料同士の接着面がなくなってしまい面材が浮いてしまった。したがって面材と枠材の接着面は最低でも2mmは残しておきたい。
こちらのハワイアンコアを使用したボックスは高さを30mm高くして制作してみることにした。
通常サイズのボックスと高さを比較してみた。背の高い方がズレて刻んだ両サイドの曲線対比が強調されるので良いかもしれない。
さらに内側のデッドスペースを有効活用するためフタを大きめに作って収納スペースを確保することにした。
が、仕上がってみるとなんだか頭でっかちになってしまったようにも見えるが…。
この他にも以前に好評だった「ずぼらスパイスボックス」の本制作を進行中ですが、サイズが(約)幅350×高さ160×奥行130重さ2kgとかなり大きい。こちらも反り鉋で曲線を刻みたいところだがボックスが大きすぎて戸惑ってしまう。とくに幅方向は350mmもあるので深く刻みすぎると曲線が歪んでしまうのは前回の試作で経験済み。何もしないで角だけ出すか、角を取って丸く仕上げるか、難しい。角をとりすぎると安っぽく見えてしまうし。
このずぼらスパイスボックスの価格を決めるのに少し悩んでいる。通常のスパイスケースやスパイスボックスと比べると大きさは倍以上もあるが同じ価格帯で良いのだろうか?材料費や手間も多くかかるので値段も40%くらい上げるべきなのかなとも考えてはみるが、そもそもそんな高値で購入する方はいるのだろうか?悩みどころだ。
値段については昨晩も寝る前に考えてしまった。正直に言うと出品して売れないままだと辛いし狭い収納室に保管しておくのも困る。もっと正直にいうと資金が完全に底をついた。欲しい銘木があっても手に入れることができないもどかしさ、作りたいイメージができても材料が揃わない虚しさ。何も考えずに制作を続けられれば良かったのだがいつのまにか欲深くなってしまっていた。
一度初心に戻ってある材料で作れるものに専念しよう。そして売る売れないはさておき、ある程度の数を揃えて出品してみよう。