本記事はアロマオイルケースを制作する内容となっています。
以前にもアロマオイルケースを制作しましたがコンパクトなサイズを制作していました。今回はボトルが10本入る大きめのサイズを作ってみようと考えています。ちなみにアロマオイルのボトルサイズは30Φ×高さが70mmを想定します。
完成したアロマオイルケースを見たい方はこちら👇
目次
試作を作ってみる
まずはアロマオイルケースを試作してみます。言い訳になりますが私は経験上、いきなり本番を制作するとほぼ100%失敗しているので、加工しやすい材で試作をして勢いをつけてから挑みます。
試作の材にはタモ・ブナ・ブビンガを使用してみます(試作でもちゃんとした材を使っています)。👇
枠材を鉋で削って調整
まずは枠材のタモから。アロマオイルは高さが70mmのボトルを想定しているので枠の高さを75mmで仕上げていきます👇
次に枠材の両端を留め加工します。即席で作った留め加工用の治具ですが、かなり高い精度が出てビックリしています👇
ちなみに治具はホームセンターで45度に切断してもらったSPF材とそこら辺に残っていた端材を組み合わせただけです。治具の使い方は斜めになっている場所に鉋をかけるだけ👇
今回は樹洞(木の節が長い時間をかけて洞窟状になったもの)の入った材を使ってみましたが、さっそくアクシデントが。。。
樹洞の角を攻めすぎて割れてしまいました。もともと木の節は、「硬い・逆目が多い・割れやすい・見た目が悪い」ということで製作者側からも購入者からも嫌われがちなので一般的な木工製品に入ってることはほとんどありません。しかし私は樹洞には木のエネルギーのようなものを強く感じるので良質なものがあればなるべく入れるようにしています。なので困難も多いです。
割れてしまった箇所はボンドで補修👇
ボンドで固定
次に枠同士をボンドで固定します。留め加工の鉋仕上げは手鋸よりも簡単&綺麗に仕上がりました👇
今回はボンドの液だれ対策として留めの裏側にマスキングテープを張ってみます。これが上手くいけば枠の隅を掃除する手間が省けます👇
ボンドが乾いてからマスキングを剥がしてみるとこんな感じ。見た目も良くはみ出たボンドの処理が簡単になったので次回からもマスキングテープを貼ることにします👇
ちなみに今回はフランクリンタイトボンドを使ってみました。粘度をゴリラボンドと比較すると、若干フランクリンタイトボンドの方が粘度が強いような気がします。👇
価格もそんなに変わらないので
関連
ちなみに自分にあったボンドを探している方は別記事の「 木工用ボンド(コニシ・ゴリラ・フランクリン)を細かく比較して一位を決定! 」でいろいろ検証しているのでチェックしてみてください
最初に二か所の角をボンドで接着、乾いたら残りの二か所を接着します。一度に四か所を固定しないのはケースが小さすぎてクランプが使えないのと固定に手間取っている間にボンドが乾いてしまうためです👇
枠同士の接着が完了。留め加工がちゃんとできていれば枠の対角も精度が高まるようです👇
枠ができたらホワイトオークの面材と接着します。圧着にはバークランプを6本使用👇
ポイント
バークランプ選びのポイントはなるべく長い方が◎。私がよく制作するスパイスボックスでは150mm幅のクランプがあれば大丈夫ですがそれよりも大きめのものを選ぶようにしています👇
面材が反っていたりクランプの効きが悪いときの対策としてパワークランプも持っておくと◎👇
~lanterntalk~











ケースを研磨・曲線を入れる
面材と枠材の接着が終わり表面を磨いたケース👇
銘木ホワイトオークのカッコいい杢「トラフ」が浮かび上がりました。これはカッコイイなぁ…👇
枠の角を木目の目を合わせるように貼ってみましたが「きっとうまくはいかないだろう」と半ば諦めていました…。しかし!けっこう上手くいってビックリしています👇
そしてケースに曲線を入れるために反り鉋を使っていきます👇
仕上がりがこんな感じ。以前に制作した小型のアロマオイルケースと同じ曲線ですがサイズが大きいとより曲線がキレイに見えるように感じます👇
前回のアロマオイルケース制作の記事はこちら👇
【キャンプDIY】アロマケース第二弾。前回の制作が納得できなかったのでリトライ!
フタを切断する
そして制作の大一番「フタの切断作業」に入ります。この作業でボツになった作品が何台あったことか…。集中力をMaxにして挑みます👇
とは言うものの最近はスムーズに切断できるようになっています(場数をこなしているので)。ちなみにマジックで書いてある(前)の意味は、最初に切断する方向を示しています。基本前面が目立つのでなるべく切り口がキレイな方にしたいのです。手鋸で切る場合、切り口が最後の方になるとどうしても刃のズレが障じて段違いになってしまいがちです👇
こちらが最後の切り口。しわ寄せ的にどうしても切り口が粗くなってしまうので、なるべく目立たないケースの後ろ側に持っていきたい👇
アロマボトルを固定する板を作る
ケースの中にアロマボトルを固定する中敷きの板を作っていきます👇
板の配置ですが、ここはセンスを問われます👇
ちょっと斜めにしてみたりも👇
関連
試しにスパイスボトルを入れてみましたが…アリかもなぁ👇
金具を取り付ける
次にケースに金具を取り付けます。
今回のケースにはステンレス製の蝶番と、フタが途中で止まるようにヒンジを取り付けてみます👇
蝶番はミゾを彫ってから埋め込みます👇
蝶番を取り付け終わったらフタを閉めて確認。どうやらミゾを深く掘りすぎてしまったようでフタがキレイに閉まらないようです。
本体側だけ彫りましたが、次回はフタ側にも彫って調整します👇
フタ用ヒンジは参考になる動画や解説がなかったので感覚で取り付け👇
次回のフタ用ヒンジの取り付けは動画を収録しておこうと思います👇
はみ出したボンドの処理をする
フタの中を確認するとはみ出たボンドを確認。正直に言うと今までこの作業はボンドがよっぽどはみ出していなければスルーしていました。理由は取り除きすぎると接着面にマイナスな影響があるかもしれないのと、除去にけっこうな時間がかかるので…。
ですが今回は間口が大きく、はみ出したボンドがよく見えてしまうので綺麗に除去してみます。
このはみ出たボンドをカッターや彫刻刀を使って丁寧に取り除きます👇
ボンドが固いうえに狭い場所にあるので作業は難航。作業に1時間くらいがかかりました👇
なんかもっといい方法はないかなぁと考えています。
止め金具&オイルフィニッシュ
次にケース正面に止め金具を取り付けます。
マスキングテープで箱の中心がわかるように印をつけたらネジを止めるところに下穴をあけます👇
枠材のタモは材質が柔らかいのでインパクトで締めると木側のネジ山が舐めてしまう(壊れてしまう)可能性があるので手で締めます👇
最後にオイルフィニッシュをして中敷きの板を入れたら完成👇
ちなみに中敷きの板をひっくり返したらこんな感じ。これは好みですが私はこちらの方がシンプルでいいような気がします(ブナの細板をアレンジしたのは無駄だったような気がしてならない)👇
まとめ)アロマオイルケースの制作(試作)
以上でアロマオイルケースの試作を終了します。次回は本制作ということで銘木「サペリマホガニー」を使用して制作してみます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
最後にお肉が好きな方に宣伝だけさせてください💦
私は和歌山県のブランド牛、「熊野牛」をお肉の好きな方に試してもらいたいのですが、最初に言っておきます。値段が高いです。。。
ちなみに私が特別な日に注文する「焼き肉懐石~極~」はグラム単価で約2600円です(かなりお高い!)。一般的なスーパーで売っている国産牛は600円前後なので4倍以上の価値になってます。
しかし、「焼き肉懐石~極~」には一般市場には出回らないミスジ・カイノミなどの希少部位と、ヒレ・サーロインなど高級部位がまとめて入っており、しかも高級ブランド牛の希少部位となれば味も格別。さらに扱いが難しい牛肉のユッケを販売しているのも品質の高さを裏付けています。
控えめに言っても価格に劣らない味を提供してくれる熊野牛はかなりスゴイです。
とにかく知ってもらいたい熊野牛の凄さは、「圧倒的な鮮度とブランド牛ならではの旨み」です。注文を受けてからカットした肉はすぐに急速冷凍されるので旨味を閉じ込めたまま食卓に届きます。
そして自宅用の他にもお祝いや贈答品、お中元やお歳暮でにもおすすめです。
記事を読んでいただいた方にぜひこの旨味を知ってもらいたいので、興味のある方は覗いてみてください👇
最後まで読んでいただいてありがとうございました。