より深い曲線を描くために南京鉋(なんきんかんな)をヤフオクで落札した。
手に入れたのは南京鉋・面取り鉋・さくり鉋の3台👇
南京鉋は鉋の中でも一番好きな鉋だ。以前は2台持っていたが捨てた。そしてまた手に入れた。ずいぶんと遠回りしてまた同じ場所へ戻ってきたような気がする。しかし今の私はあの時の全てを諦めたと自分とは違う、そう思いたい。
状態がとても良くてラッキーだった。台もほとんど摩耗していないし鉋刃も欠けてない。
祖父の鉋と南京鉋を手に入れたのでお手入れ用の砥石台も作ることにした。詳しくは【刃物研ぎ】超時短!すぐに刃物を研げる「砥石台セット」を制作してみたに書いてある通り。私の作業場は押し入れを改造したところなのでとにかく狭い。そんな場所でも研げるようにできるだけコンパクトに仕上げた👇
しかし私は人造砥石しか使用したことがなかったので天然砥石についての知識をもっと深堀する必要がある。天然砥石は人造砥石と違い水に浸す必要がないらしい。さらに天然砥石の種類によっては硬くて研ぎ汁がでにくいものがあるので、あらかじめ研ぎ汁を出すため専用の砥石があることもわかった。さらに天然の砥石は割れやすいので湿度や温度管理にも気をつける必要がある。調べてみるといろいろ奥が深いので一通りの砥石を集めてみたい。
話しを曲線に戻る。
今回は曲線をより深くするために、スパイスボックスの枠を太く作った。通常なら10~15mmで作っていたものを今回は30mmにしてみた👇
これで深い曲線を描けると思う。少し気になったのは枠を留め加工にしたら角を削れないことに気づいたが、まぁとりあえずは削ってみよう。
この他にも4台同時にスパイスボックスを制作している。正直に言って今はかなりの資金不足なのでとにかく売って資金を補充したいところだ。
お金がなくなる理由の最大の原因は買わなくてもいい銘木があってもつい買ってしまうことだ。依存症に近い。タバコは秒で辞められたしお酒もコントロールできてる(週末はのぞいて)。しかし良い銘木を見かけるとなかなか我慢が難しい。当初の制作目的は借金返済だったがいつの間にか所有欲を満たすだけの自己満に陥ってしまった。これは軌道修正しなければならない。とにかく今ある材料のみでしばらく制作を進めることにする。
さらに直近でバークランプが壊れた。同時に購入したクランプだったがまさかの同時に壊れた。耐久性に関しては精度が統一されているってことが証明された。5年くらい頑張ってくれたのかなぁ。ありがとう、お疲れ様でした。
ということでクランプを購入するお金も必要になった。バークランプは便利だが耐久性を長い目で考えるとやはりパワークランプを買っておいた方がいいかもしれない。しかし長物の素材を研磨する時に長いバークランプがあると便利なので、
- 600mmのバークランプ×2本
- 200mmのパワークランプ×2本
で約6000円くらいかぁ。頑張らなきゃなぁ。
SK11と角利産業ってクオリティの違いがあるのかなぁ。SK11はランキング一位みたいだけど。迷うなぁ👇
パワークランプはグリップくらいしか違いがわからない。とりあえずこれを買ってみようと思うんだけどギザギザのグリップって回すときに手が痛くなるんだよなぁ👇
もう一つ悩みがある。制作をする時間が減ってきている。疫病の影響で収入は下がったが時間は増えていた。したがって制作をできていたのだが最近は仕事が忙しくなってきたようで早朝から夜まで仕事が続いている。もちろん収入は上がったが制作にかける時間が減ってきたのでかなりストレスが溜まってきている。制作は借金返済と資金作りが目的だったが、美術館に行けなくなった今では唯一没頭できる時間でもあった。
描きたい曲線があってもいろんな事情が絡んで思い通りにいかない。しかし人生は思い通りにいかないものなので柔軟に対応していきたい。