「ナエマの丘」

曲線試験 6

オアフ島の朝の海辺

私は時折、大愚和尚のYouTube動画を拝見しては心を整えている。

 

その大愚和尚の動画の中で「潜行密用は愚のごとし魯のごとく」の言葉を授かった。この意味をザックリ言うと「目立たない作業は愚かにもノロマにも見える」、別の言い方をすると「見えないところでがんばるのは馬鹿馬鹿しいがとても大事」ってこと。

モノ作りをしていると様々なところで妥協を強いられる。とくにスパイスボックスを制作していると時間が少ない私はボックス内側のような外からは見えないところは研磨を省いたりしている。つまり目立つところだけに気を遣っていた。「良い大工は目立たないところでも手を抜かない」なんて言葉もあるが私はその言葉に全く当てはまらない仕事をしていた。とても後悔している。

 

潜行密用は愚のごとく魯のごとし。

制作に追われて大事なことを見失っていたような気がする。妥協と言い訳をしているがそれはただ面倒だったからと心が白状している。私の志したモノ作りは道を誤っていた。どんなに待ってる人がいても、たとえ外からは見えないところでも作品を手に取ってもらう時に私自身がどうあるべきかをもう一度考え直してみる。

 

潜行密用は愚のごとく魯のごとし。

制作する自分がどうあるべきか。制作に対してどういう心持ちでいるべきか。

 

現在制作しているアロマオイルケースは私にとって特別な想いがある。なので潜行密用は愚のごとく魯のごとし。

製材の段階で材料を仕上げの状態まで磨いておくことにした👇

板をハンドペーパーで研磨する

 

 

今までは手を抜いていた作業だった。甘えていた。心のどこかで後ろめたい気持ちがあった。もっと早くやるべきだった。

研磨した面材と枠材

 

さらに個人的な考えだが、木の美しさがわかるようになるべく金具を目立たせなくしたかった。なので小さい蝶番を選び溝を掘って埋め込んだ。

アロマオイルケースに蝶番用の溝を掘る

この工程は蝶番を外からビス止めすれば省けるが、妥協はしないと決めた。

 

話しは逸れるが手工具で作る留め加工が上手くなったなぁ。

 

さらに脚金物を調達したがアロマオイルケース本体につけるのはどうにも違和感が拭えない。

アロマオイルケースに脚金物を取り付ける

今まで金物を目立たなくするために加工してきたのでここで妥協するわけにはいかない。

ということでアロマオイルケースを載せる架台を追加で制作することにした。

アロマオイルケースの架台のサイズを確認する

架台に脚金物をつけてればアロマオイルケースを現状で完成することができる。

制作時間はかなり押してしまうがもう迷わない。すべては今できる最高のものを作るため。後悔しないため。胸を張って差し上げるために。

 

  • この記事を書いた人

ケラ

とくに何もない人。何かが人より秀でているとか自慢できるスキルがあるとか羨ましがるキャリアがあるとかが何もない人。時折キャンプに行ってます。料理を作るのが好きです。

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