本記事では、キャンプに持っていけるスパイスボックスの制作について書いています。
私は木の節や癖のある木材を好んで扱っていますが、以前の制作で好評を頂いた樹洞入りのスパイスボックスをまた作ってみます。
はてな
樹洞とは?
樹皮が剥がれ腐るなどしてスキマができ空洞状のスキマ、あるいは幹や太い枝にできた洞窟状のスキマを樹洞と呼んでいます。自然界で樹洞は昆虫や鳥類など様々な生物の生活環境に利用されています。
樹洞は別名「洞(うろ)」とも呼ばれ、大きいものは「がらんどう」とも呼ばれています。
さきに完成した樹洞入りスパイスボックスを見たい方はこちら👇
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目次
使用する材料は?
今回スパイスボックスに使用する銘木はこちらのウォールナットです。
樹洞は一つとして同じものはないのでどれも強い個性を感じます。この樹洞も色んな生き物と関わってきたのかなぁ…👇
こちらの材を使う場所だけカットします👇
こちらが樹洞の板から出た端材。とてもキレイなのでレターナイフでも作ろうかな👇
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話しを戻します💦
枠材用にザックリ切断した板を70mmに製材します。私は手工具にこだわっているので「丸のこでビ~」では終わらず鉋で1枚ずつ手作業で仕上げます。
こちらが仕上げ用の台です。大判の板に固定用の板を貼っただけのかなりシンプルな台👇
これに枠材をクランプでセットして鉋で削ります。もちろん真っ直ぐに削れるまでにはかなりの時間と修業が求められます。私もまだまだ修行中です👇
枠材ができたら収納するボトルを並べて仕上がりをイメージしてみます。
今回はワグナー瓶の他に3COINS(100均の300円バージョン)で購入したキャニスターを使ってみます(一番右のがキャニスター、なんと2つで税抜き300円!安っ!)。👇
参考
ちなみにワグナー瓶は中栓アリとナシの2パターンあります👇
枠材の幅と高さをイメージ出来たらボンドで接着。固定中はこんな感じでワイルドなポーズになってます👇

メモ
現在使っているこのコーナークランプはハンドルの部分をクルクル回すと指が痛いのが難点。
今ならこちらを選ぶと思います👇
今回は留め加工(木の両端を斜めにする加工)をせずに突き付け(板を板にぶつけただけ)で接着しました(理由は後述)👇
枠材同士が接着出来たら面材を貼ります👇
ボンドが乾いたらこんな感じになります👇
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次にはみ出た部分を手鋸でカットしていきます👇
次にスパイスボックス全体をペーパーの#60~2000番まで順番に磨いていきます👇
そうすると樹洞の表面にゆっくりと模様が浮かんできます。私はこれからも技術を磨いていきますが、このような自然界で表現される美しい仕上がりには一生かなわないでしょう。
今回のスパイスボックスはボックスの角を丸く削ることにしました。そして削り終わった後に考えたのですが、間口を変更することにしました。当初は樹洞を側面にもっていく予定でしたが正面上部に持って行った方がカッコいいと思いました。しかし樹洞を上にすると穴からホコリやゴミが中に入ってしまうんじゃないかと思ったのですが、その辺りは完全に無視してビジュアル重視に仕上げていこうと思います👇
制作中の仕様変更は滅多にないのですが、今回は特別で👇
ということでこちら側を切断するのでマスキングテープを貼って切断する位置を出します👇
定規代わりに木材を当てます。この瞬間は毎回緊張します👇
1mmでもズレれば致命的な欠点になってしまいます。かと言って鋸刃を必要以上に動かすと刃の跡が残ってしまうので無駄のない精巧な動きが求められます👇
キレイに切断できました。もう何度も失敗してきたこの工程ですが、さすがに場数をこなしているので最近は自信がついてきています👇
フタの切断が終わったらついでに背板側に曲線加工をします。加工をする範囲をマスキングテープで囲って反り鉋で削ります👇
あまり目立たない場所ですが、やってみたかったので👇
フタが開いたらスパイスボックス内部の掃除をします。マスキングテープと一緒にボンドのはみ出しを除去していきます👇
地味な作業ですが隅々までキレイな仕事をしたいので👇
内部の掃除が終わったら蝶番加工をしていきます。これも鑿(ノミ)と彫刻刀を使って穴を掘っていきます👇
ちなみに手工具で行う蝶番加工は1か所に15分くらいかかりますが、電動工具のトリマで治具を使えば実質30秒くらいで終わります💦
最近はトリマもコードレスになって便利になりましたね~👇
蝶番を取り付ける位置にしるしをして👇
キリを手回しであけて👇
ビスも手回しで打ちます(穴がバカにならないように&ビスの頭が吹っ飛ばないように)。👇
あとはオイルフィニッシュをして乾燥させます👇
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最後にスパイスボックスの中の仕切りを作ります。形をどうするか迷いましたが、こんな風に作ってみることにしました👇
ワグナー瓶の首の部分で固定されるようにしたいのですが、角度を決めるのに苦労しました。
ボンド固定も難しかった。。。仕切りに角度がついているのが接着する上でいろいろ難航しました。さらに斜めで固定する治具がなかったのでクランプを上手く使って固定しました👇
最終的にはこんな感じでボンド固定をすることに。結局仕切りだけで3時間くらいかかりました。効率よく作業したいなら水平直角を意識するべきと再確認しました💦
ボンドが乾いたらマスキングテープの養生を剥がしてはみ出たボンドを除去してオイルフィニッシュをします👇
仕上がりはこんな感じに👇
そういえば余った端材でレターナイフでも作ろうかとの事だったので作ってみました。こちら2つの端材を👇
ナイフっぽく加工するとこんな感じに👇
切れ味を試すと、サラミは切れました👇
完成した樹洞スパイスボックスは?
こちらが完成した樹洞スパイスボックスです。
かなり個性的なスパイスボックスが完成しました👇
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当初はスパイスボックスを買っていただいた方にナイフも一緒に差し上げる予定でしたが、オイルフィニッシュ仕上げのため食器用洗剤で洗うとコーティングがとれてしまいます。したがってその都度購入者様にコーティングをさせるのはどうかと思ったので(衛生的にも不安なところがあるので)こちらで処分することにします(短い方はレターナイフで良いかもしれませんが)。
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まとめ)【キャンプDIY】超個性的な「樹洞入りスパイスボックス」を制作してみた
以上で樹洞入りスパイスボックスの制作を終了します。樹洞入りの材は滅多に手に入ることがないので次回の制作は未定となります。もし手に入りましたらまた制作をしてみたいと思っています。
最後にお肉が好きな方に宣伝だけさせてください💦
私は和歌山県のブランド牛、「熊野牛」をお肉の好きな方に試してもらいたいのですが、最初に言っておきます。値段が高いです。。。
ちなみに私が特別な日に注文する「焼き肉懐石~極~」はグラム単価で約2600円です(かなりお高い!)。一般的なスーパーで売っているノーブランドの国産牛は平均グラム単価が600円前後なので4倍以上の価値になってます。
しかし、「焼き肉懐石~極~」には一般市場には出回らないミスジ・カイノミなどの希少部位と、ヒレ・サーロインの高級部位がまとめて入っており、しかも高級ブランド牛の希少部位となれば味も格別。さらに扱いが難しい牛肉のユッケを販売できているのもお肉に対する品質の高さを裏付けています。
控えめに言っても価格に劣らない味を提供してくれる熊野牛はかなりスゴイです。
とにかく知ってもらいたい熊野牛の凄さは、「圧倒的な鮮度とブランド牛ならではの旨み」です。注文を受けてからカットした肉はすぐに急速冷凍されるので旨味を閉じ込めたまま食卓に届きます。
そして自宅用の他にもお祝いや贈答品、お中元やお歳暮でにもおすすめです。
記事を読んでいただいた方にぜひこの旨味を知ってもらいたいので、興味のある方は覗いてみてください👇
最後まで読んでいただいてありがとうございました。