本記事は10秒でコーヒーを淹れる準備ができるテーブル「10CT」のアップデートを試みた内容となっています。
先に完成した10CT改をご覧になりたい方はこちら👇
目次
10CT改とは?
10CT改とは以前に制作した10CT(10秒でコーヒーを淹れられるコーヒーテーブル)のアップデートバージョンとなっています。
10CTについてはこちらの記事を確認ください👇
【キャンプDIY】10秒で準備完了!?のコーヒーテーブルを作ってみた結果を報告。
個人的に10CTはかなり実用性の高い結果になりましたが、
- スノピのフラットバーナーを固定しちゃってる
- もう少しコンパクトにしたい
- 試作だったので安い(ダサい)材を使っている
などの改善点もありましたので、そちらを踏まえて10CT改の制作に入ります。
10CT改の制作
それでは制作に入ります。
今回使用する銘のは「花梨」です。前回のIGTスパイスボックス最終形態でも使用しました。今回の天板になる板は「中杢」と呼ばれる材を使用します。中杢は一本の木から取れる量が少ないので銘木の中でもとくに希少価値が高い材となっています。肉で言うとシャトーブリアン的な感じです。
頭の中で設計図はできていますが、本ブログではサクッと画像付きのインスピレーションで。
まずコーヒー道具を入れる面積をザックリは測っておきます。さらにテーブルの天板は一枚板を分割して作るので切断場所も正確に測ります👇
いろんな形を想定します👇
試行錯誤してるときに偶然発見したのですが、スノピのマグカップと300コインズのキャニスターがシンデレラフィットしました。ちなみにキャニスターのサイズは(Sサイズ)です👇
300コインズのリンクを貼っておきますので良かったら参考にしてみてください👇
なんとなく大きさを決めたらダボ穴をガンガン掘っていきます👇
ダボはホームセンターよりもネットが安いです👇
注意ポイント
6mmのダボに6mmダボ用のキリを使ってもサイズが合わないときがあります。
なのでこちらのセットを選んでみるのも◎👇
材が高価なので躊躇するときもありますが、迷っていても進まないのでガンガン接着をしていきます。ダボを入れた側板と天板と底板を同時に接着します👇
こんな感じでクランプをガンガン使います。スキマがあるとカッコ悪いので👇
バークランプはショートとロングを1セットずつ持っておくと便利です👇
600サイズも「あったらいいな」って時があります👇
丸い木材も固定できるV溝加工のバークランプもおすすめ👇
ちなみに中はボンドがはみ出てもいいようにマスキングテープを貼ってます👇
板の方向も間違わないようにマスキングテープで印をつけてます👇
そして最後に上の板を接着します👇
ボンドが乾いたら相棒のゼットソーでガンガン切断していきます👇
今回はボックスが大きいので定規は使わずにノーガイドで👇
こんな感じになります👇
このように鋸刃の進める位置を迷うと段差が出てしまいます。今回は0.2mmくらいなので許容範囲です。
制作はちょっとした迷いや躊躇でも作品に大きく影響します👇
真っ二つにしたボックスをくっつけるとこんな感じで木目が繋がり一枚板になります👇
ボンドも除去も地味な作業ですがコツコツ続けます👇
次に側板の一部に切れ込みを入れて👇
そこにコーヒーポットの持ち手をぶち込みます。これはボックス内部を少しでも広く使いたいのと、持ち手の金具を使わなくても良くなるので一石二鳥というか苦肉の策です👇
金具を取り付けていきます👇
鬼目ナットも取り付け。
このL字金具の使い道は私のブログをご覧になっている方はもうご存じじゃないんでしょうか...👇
次にボックス下部の加工をします。このままでは蝶番が出っ張っているのでクッション材を貼って高さを出します。マスキングテープは加工する位置👇
クッション材に使用するのはこちら。フェルトのクッションと25mmのドリル👇
まずマスキングで印した位置に少しだけ穴をあけて(0.5mmくらい)👇
フェルトクッションの接着テープが貼っていない方を穴に入れて
フェルトクッションを押し付けるように天板を開くと反対側にフェルトクッションが接着されます👇
そしたら元の穴をフェルトクッション分の厚み(2mmくらい)まで掘り足します👇
これで蝶番の段差とフェルトクッションの段差が👇
解消されます👇
悲報)脚の加工を失敗する
次に脚の制作に入ったのですが加工を失敗しました。原因はシンプルで木部の際を攻めすぎて割れてしまいました。
11mmをあけるのに木工用ドリルを使ったのですが、こんな感じで割れてしまいました。横着をせずに10mmのキリを使えば防げたことなのになぁ…
脚としての使用には問題ないかもしれないので(予備の銘木もないので)続行します。
さらに悲劇は続く
私はメンタルがとても弱いので一度ミスをすると立て続けに失敗するというスキルを身につけています。
なんでこんな凡ミスをしたのか…
脚を取り付ければ見えなくなるのですが、納得できないなぁ…
取り付けをするとこんな感じに👇
脚を開くとこんな感じ。(※側板が斜めになっているのは持ち手をセンターに持ってくるためです)
耐荷重実験の結果、12kgまでは問題なく耐えられています👇
がっ!開脚は固定されていないので脚部分を蹴っ飛ばしてしまうようとテーブルが倒れてしまいます👇(固定用の棒を作ろうか迷いましたが…操作性の手間が増えるのであえて作りませんでした)
こんな失敗が続くとやる気も失せマジでクソみたいな気分になります。
ですが最近は筋トレしてのり越える(リセットする)ようにしています。
脚はIGT用に片方だけ延長加工をしてます。
加工が終わったのでコーヒーの道具を一通り収納してみます👇
ドリッパースタンドの制作
急に思いついたのですが、ドリッパースタンドを作ってみます。
こちらのドリッパースタンドを参考にしてみます👇
こんな感じで穴をあけたら👇
パッツンして👇
側面に穴をあけたら👇
鬼目ナットを仕込みます👇
こんな感じでドリッパースタンドの高さを調整できます👇
出来ました👇
しかし、このままではちょっとカッコ悪いので角を切り落とします👇
ついでにキャニスターケースも制作
キャニスターが裸だと割れてしまう恐れがあるので10CT改専用のキャニスターケースも製作しました👇
作り方はスパイスボックスとほぼ一緒なので画像だけでサクッと紹介👇
これにて10CT改の制作は全て終了しました。お疲れ様でした。
10CT改の欠陥部分を晒します
こちらが完成した10CT改です。
それでは欠陥部分を製作者側からの観点で晒していきます。
1.研磨が完ぺきじゃない
研磨で挫折しました。天板は完ぺきに仕上げましたが、ボックスの側面・内側は磨ききれていない箇所が散見されます。
2.脚の付け根部分が割れている
ドリル加工を失敗して割れてしまいました。現段階では問題なさそうですが今後の経年劣化でどうなるか不安です。
3.重い
今回の10CT改は自重で約5~6kgあると思います。華奢な女性にはかなり重く感じるかもしれません。
4.延長部分の脚の耐久性が未知数
使い方にもよりますが、使用中に折れるなんてことも想定されるのでとても不安です。
結果・不安だらけの仕上がりに
こんな感じで10CT改は挫折と敗北感だらけの結果になりましたが、希少価値の高い銘木を使ったので誰かに使っていただきたいので販売をする予定です。
10CT改の本体価格は試作品として原価販売(10000円くらい)しようと考えています。キャニスターケースはキャニスターとセットで12000円くらいを予定しています。
ドリッパースタンドはおまけ(無料)にします。
カリタのコーヒーポットですが、同じ型のコーヒーポットでも入らない可能性があるので本体と一緒に販売(+3000円)にしようと考えています。
~lanterntalk~












現在の私の作品は時給300円くらいなので💦こういう作品を作り続ければ生活も少しは楽になるのになぁ…。

まとめ)【キャンプDIY】アップデートした「10CT改」についての報告。
以上で10CT改の制作を終了します。お疲れ様でした。
製作期間約一か月。マジでクソでした。硬い木はマジで辛いです。でも木目がとても魅力的です。この狭間で苦しみながら制作を続けていくのでしょう、私は。
次回は初心に帰ってスパイスボックスのマソシリーズと、アロマオイルケース(彫刻加工)の制作をする予定です。
最後にキャンプで最適なお肉の宣伝だけ…
キャンプで食べる肉には和歌山県のブランド牛、「熊野牛」を試してもらいたいのですが、最初に言っておきます。値段が高いです。。。
ちなみに私が特別なキャンプの日に注文する「焼き肉懐石~極~」はグラム単価で約2600円です(かなりお高い!)。一般的なスーパーで売っているノーブランドの国産牛は平均グラム単価が600円前後なので4倍以上の価値になってます。
しかし、「焼き肉懐石~極~」には一般市場には出回らないミスジ・カイノミなどの希少部位と、ヒレ・サーロインの高級部位がまとめて入っており、しかも高級ブランド牛の希少部位となれば味も格別。さらに扱いが難しい牛肉のユッケを販売できているのもお肉に対する品質の高さを裏付けています。
控えめに言っても価格に劣らない味を提供してくれる熊野牛はかなりスゴイです。
とにかく知ってもらいたい熊野牛の凄さは、「圧倒的な鮮度とブランド牛ならではの旨み」です。注文を受けてからカットした肉はすぐに急速冷凍されるので旨味を閉じ込めたまま食卓に届きます。
そしてキャンプでは、食べる時間に合わせて冷凍庫からクーラーボックスに移しておけば(近場の場合は前日に冷蔵庫で解凍をおすすめします)キャンプ場で最高の鮮度で最高の国産牛を楽しめます。
さらに当日の買い出しや、まさかの”肉”不足の事態に悩むこともなくなります。
熊野牛は自宅用の他にもお祝いや贈答品、お中元やお歳暮にもおすすめです。
記事を読んでいただいた方にぜひこの旨味を知ってもらいたいので、興味のある方は覗いてみてください👇
最後まで読んでいただいてありがとうございました。