「ナエマの丘」

初めて訪れた新潟の美術館と、初めての西日本に行った感想。

オアフ島の朝の海辺

トラックの仕事は私にとって毎日死にたいくらい苦手な職業ですが今の勤務先にはとても感謝しています。仕事の合間にこのような場所に寄れるのですから。

 

新潟県の美術館に寄ってみた

新潟県の仕事帰りに南魚沼市にある道の駅に併設されている今泉記念館に寄ってみた。

今泉記念館の外観

棟方志功の作品と他多数の有名な出品されていた。どれも素晴らしい作品ばかりだったが一つ残念なことがあった。

内装がかなり杜撰(ずさん)だった。2階のエントランスは中央部分が吹き抜けになっていたが下を覗いてみると積み上げられた業務用の机や小物が積み上げられており、作品が展示されている館内を進んでいくと突き当りに事務用の間仕切りが置かれ空間を仕切っていた。

とても残念だった。学芸員の姿もなく作品が守られている感じがしなかった。棟方志功のビデオ映像の音声が虚しく館内に響き渡っていたのがとても印象深かった。

おそらく手が回らなかったのだろうか。これも疫病の影響だろうか。新潟県は美術館が多いのでいつか他のところにも行ってみたい。

同敷地内にある食堂でおにぎりを買って帰った。以前と変わらない、塩おにぎりと味噌おにぎりがある。味噌おにぎりの中には刻んだたくあんが入っている。味はとにかく最高なので塩を1つ、味噌を2つ買わせていただいた。

新潟県はとても好きだ。豊かな自然、良質な温泉、美味しい食材、素朴な人柄。訪れるたびに定住したいと考えてしまう。

 

 

初めての山口県について

西日本方面は大阪府までしか行ったことがない。初めて行った大阪の印象はとても衝撃的だった。日本一の高さを誇る超高層ビル「あべのハルカス」の下にホームレスのような方がたくさんいた。そしてなんとなく街に溶け込んでいる。町の人は排他するのではなく受け入れている雰囲気を感じた。

ホームレスを受け入れるってすごいことだと思う。都心部ではホームレス対策に住まいを作る提案に対して「働いていない奴に税金を使って住むところを提供するとは何事か」なんて言う声もあった。

彼らを侮蔑することはとても簡単だ。卑しい目つきで見下せばよい。

難しいのは彼らの存在を受け入れることだ。身分や立場を超えて平等に接する精神。とても強い精神力と慈悲深い愛情が必要となる。

コンビニの出入り口に横たわっているホームレスに気軽に声をかけるオバはんがマザーテレサに見えた。そんな大阪の街がとても魅力的に見えた。

あと大阪は町全体のテンポがよかった。阿吽のような感じだろうか。テンポをとても大事にしている気がした。

昔バイトしていた居酒屋に食べに来ていた大阪出身のサラリーマンの方の言葉を覚えている。「これがこの値段に対してどれくらいの価値があるかっちゅうことやねん」みたいなことを出された料理に向かって言っていたのがとても印象的だった。何でもハッキリ伝えてさらけ出して腹割ってお互いに得しましょ、みたいな大阪の精神を感じた。何かとグレーにする東側の視点からすればとてもインパクトがあった。

 

そんな大阪には一秒も立ち寄れず広島まで来た。翌朝に山口県岩国市に行くので県境にあたる広島県廿日市(はつかいち)の高速SAで時間調整をすることになった。

廿日市のSAに到着したのが午後の3時頃。このままだと16時間も車中にいることになる。車の中にいることが苦にならない人がこの職場にはけっこういる、っていうかたくさんいる。休日にわざわざアイドリングをしに来る人もいる。家に帰るのが面倒だと一晩中車内にいる人も。エンジン音を子守歌にできる人も。マジで怖いです。私はそんな長時間を車内で過ごすと確実に死にたくなるので走ることにした。遠い地に行けるのは貴重な経験だがこの仕事はつくづく合っていないなと思ってしまう。

SAからの景色。瀬戸内海は穏やかできれいだった。写真の右下のあたりにどうやら宮島があるらしいのでそこまで走ってみることにした👇

宮島周辺の景色

 

5kmほど走って海に到着。どうやら道を間違えたらしい。宮島は写真中央の辺りにあるようだ👇

夕刻の瀬戸内海

 

このあと3kmくらい走ったが完全に日が暮れてしまったので諦めて帰ることにした。

 

結局トータルで15kmくらい走ったらしい。坂道もあって次の日にアキレス腱が少し痛かった。二日後に脚がパンパンに筋肉痛になった。それにしても宮島に行けなかったのは残念だった。機会があったらまた走ってみたい。

汗だくになったがシャワーを浴びれないのが辛い。雪国地方に行けば温泉を見つけるのは容易いがどうやら西日本地域では温泉は少ないらしい。

とりあえず水で濡らしたタオルで体全体を拭く。その刹那、病床で桶にタオルを濡らして病人の体を拭いている映像が浮かんだ。昔はとても深い愛情表現をしていたんだなぁと感慨深くなってしまった。

 

20時。ランニングで血行が良くなり眠気が遠のいたので併設されているスタバでデカフェを飲むことにした。

本は「マティスとルオー 友情の手紙」。

大好きな二人の手紙の内容を知れるなんて私はどんなに幸福なのでしょうか!しかも二人が師と仰いでいるのはモローではありませんか!モローは今からもう20年くらい前になるでしょうか、私はオイディプスとスフィンクスの作品を見て絵画の魅力にとりつかれたのです。

アートに出会えて幸せです。欲を言えばこの気持ちを共有できる人と出会いたい。

SAにあるスタバ

 

翌日は名古屋へ行く途中に四国を周って淡路島でランをする予定でしたが予定が変わっていけませんでした。天気が良かっただけに残念です。

 

今回の仕事もいろんな経験が積めました。勤務先にも日本全体にも感謝いたします。ありがとうございました。

 

  • この記事を書いた人

ケラ

とくに何もない人。何かが人より秀でているとか自慢できるスキルがあるとか羨ましがるキャリアがあるとかが何もない人。時折キャンプに行ってます。料理を作るのが好きですが食べるのはあまり興味ない。

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