「ナエマの丘」

2022年を振り返って

2022年12月16日

オアフ島の朝の海辺

時間がとても早く過ぎていく。今年を振り返っても思い出せることが少ない。

 

躍起になって起業しようとしていたが最近は少し遅らせるべきと考えるようになった。女子の思春期というのはとても複雑で大事な時期だってことを思い知った。人間関係・友達関係・勉強・生理的な体調管理・将来の先見性など女子が抱えている問題は男子よりも遥かに大きかった。そして周囲を見渡すに問題を起こす女子のほとんどは家庭環境にあった。なので娘のメンタルが安定するまでは波風を起こすようなことは控え大学の目途がつく頃くらいに改めて計画をしていくことにする。そのほうがいいのではないかと思うようになった。

とするとあと2、3年は我慢か。今までいろいろ耐えてきたのだ、これくらいどうってことない。その頃には借金も落ち着いているだろう。しかし急きょ予定を繰り上げの可能性も十分あるので。

 

木工については2023年から新しい技法に挑戦しようと以前から考えていた。そして木象嵌という技法に出会い挑戦することにした。木象嵌とは木をくり抜いたりはめ込んだりする技法。私が木象嵌を選んだ理由は、押し入れを改造した小さな作業場でもできることや電動工具をほぼ使わないので静かに作業できること、大掛かりな道具も使わないこともあって今の私に最適な気がした。タカ氏という御仁が木象嵌に関するの情報をYouTube発信しているのでこちらを頼りにいろいろ勉強してみる。

 

給料が低くて家族を養えなかった工務店をやめ金属工場と新聞配達を掛け持ちして疲れ切った頃、夢を捨てきれずに大工募集をしている工務店に面接に行ったが「26歳では大工として育てるにはもう遅い」と言われ諦めた。私はその工務店が決めていた年齢制限にずっと縛られていた。今はネットでもYouTubeでも技術的なものはある程度学ぶことができるので諦める必要はない。

面接をした工務店のくそ社長の顔がチラチラ目に浮かぶ。偉そうにマウントとりやがって。マジでぶん殴りてぇって今でも思うことがあるが経営者側からすれば中途半端に世間を知ったクズ人間よりも生粋の生え抜きを一から育てた方がいいに決まってる。私だったらそうする。面接にジーパンで来るような奴は採用しない。

大勢の人に認められたいとか社会的評価が欲しいとか誰かと競争するとか何歳までにはどうしていたいとかそんな野望はとうに捨てた。ただ銘木に触れていたい。銘木を愛し続けていたい。その気持ちを維持するために努力を重ねたい。

そんなクズが社会のド底辺をさまよった挙句、夢を捨てきれずに木をいじり続けることにした。

ここまでドロ沼のような人生だった。それは常に自身の身から出た結果だった。今さら清く一から始めようなんて考えていない。死ぬまで独学。

 

私の家は代々大工の家系だったらしい。祖父の代で東京が焼け野原になり何もすることがなくなったときに小さな木材を使ってハンコを作ったと母から聞いたことがある。その後、床の間などに使う柱の製作をする「銘木大工」として工務店を営んでいたらしいが子供が娘3人で跡継ぎがいなかった。

とにかくずっと仕事をしていたらしく、近所から「せめて正月だけは静かにしてほしい」と言われ元日だけ休むようにしたらしい。そして作業場で吐血し倒れた。

祖父と会話した記憶は全くない、0だ。母曰く祖父は次女(母の妹)が病気で早死にしてから寿命が縮まったそうだ。

仕事する姿を見てみたかった。家族のことをどのように考えているのか聞いてみたかった。

 

命とは儚いものだとつくづく実感する。人は自身の人生になると常に舞台の中心にいるような感じになるがSNSで世界が広がった現代ではその行為など波打ち際の貝殻のように虚しく消えていく。大した記憶も残らないうちに。

この儚い世界の中で何かを掴んで生きていたい。私が銘木やアートを愛するように私も愛されたいのかもしれない。愛なのかそれに似た象徴的な何かなのか。抽象的であり共感性を与え共通する概念を形成したものを作りたい。それを愛してもらいたいので制作を続けるのかもしれない。

より愛されるためにはより深く掘り続ける必要がある。木象嵌を習得してより深い造詣を取り入れなければならない。

 

 

最近、中学の時に通っていた塾のことを思い出す。当時通っていた塾はつまらなく通う目的も見いだせずにいた。ある日将棋盤を持っていき授業中に講師を誘い遊んだ。その講師はクビになり翌週から別の講師が来るようになった。当時は何も感じなかったが娘の塾を考えるようになって私はこの頃からずいぶんなクズだったんだなぁと自身の過去を悔いるようになっている。

 

来年はどんな一年にしたいかなんて全く考えない。明日の製作の計画とこれから作る作品の構図をずっと考える日々。

初詣・墓参りは常に先祖への敬意と感謝を忘れない。

18の時に病気で死んだ同級生を思い出す。最後に行った墓参りは18年くらい前になるが忘れずにいます。生きたくても生きられなかった人がたくさんいる。無駄にせず生きないとなぁ。

 

  • この記事を書いた人

ケラ

とくに何もない人。何かが人より秀でているとか自慢できるスキルがあるとか羨ましがるキャリアがあるとかが何もない人。時折キャンプに行ってます。料理を作るのが好きです。

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