雑記

不安になるとき

2023年5月8日

オアフ島の朝の海辺

先日、不安になるときはどうしてるのかと質問された。

ので私の中の不安について深堀してみることにした。

思い返してみると思い当たる不安は過去にたくさんあった。結婚、子供、転職、お金、老後などなど。しかし横領がらみの件ですべての思考を捨て人生のどん底を徘徊してからというものの不安の感情そのものを置き去りにしてしまったようだった。

なので今回質問されたことで忘れていたものを思い出したような少しビックリした気持ちになった。

質問の答えとしては揺るがない存在を考えるようにしてるだとか誰かを想うようにするだとか言ったが、どうもしっくりこない、本音ではあったが。

平常心で私はいつ死んでもいいと考えて生きている。私が死んだところで連鎖的に死ぬ奴なんていないし自然はどこまでも平常運転だ。死ねば全てから解放される気がするし余計なことを考える必要もなくなる。娘は悲しむかもしれないがそれ以上に強くなるだろう。その先のことは生きてるやつ同士で考えてくれ。私は死んでるのだから。今は残りの人生につながる明日をどのように生きるかを考えながら進んでいる。それだけだ、むしろそれしかない。

無責任であるが毎日に感謝している。寝る前に今日もありがとうとつぶやくようにしている。つぶやけないときもあるが。

あと明日死んでも後悔が少なくて済むよう常に死ぬ瞬間をイメージしている。死ぬその瞬間に目的に向かって進んでいたか。道を外れていないか。逃げてはいないか。躊躇ってはいないか。臆してはいないか。常に準備をしているか。

一つのことをじっくり考える。内省する時間を設ける。決めたことは最後まで通し、結果を積み上げる。その繰り返し。不安を考える時間を無くしているようにも思える。

仮に不安を感じるようなことがあったらランニングをしていると思う。運動は気持ちを前向きにしてくれる。

それ以外の不安とはおそらく生き地獄的なことかもしれない。生活が追い込まれるとか貧乏とか飢餓とか病気とか。生活に困ったら迷わず生活保護を受ける。プライドなんて不要、生き残ることを最優先にすれば必然の方法。プライドを捨てたくないという奴は死ねばいい。生きたくても生きられなかった人がたくさんいるのに。できればドナー登録して外傷を少なく死んでくれ。

あとは病気か…。長患いについては父が55歳くらいで脳梗塞を発症して15年近く身障者として生きた後に死んだ。祖母は性悪というか人生の経験不足から身内に見放され頭がパッパラパーになりながら98まで生きてつい先日死んだ。それらを経験して感じたのは人でいるなら引き際が肝心だということだ。

引き際について今でもよく覚えているのはテレビで観た話だ。テレビ取材に応じた20代の孫が祖父の自殺について話していた。その祖父は自殺する前日に身支度を整え畑や貯蔵しておいた食材の食べ方など身の回りを指南した手紙を残して風呂場で自殺した。孫曰く自分がお荷物になる前にけじめをつけたんじゃないかと。

それと別のテレビ番組で山奥に暮らす老人がトンカチ一つでコンクリート製の納屋を解体している姿を思い出した。老人曰く後世に不要なものは自分で壊して自然の状態に戻すと。大きな納屋を途方もない時間をかけて解体する老人の姿。

この二人の先人から学んだことは、残したいものがあるなら知恵や愛や経験のような無形の財産であるべきだと。周りへの負担は極力抑えるべきで余計なものは持ちあわせず常に自分の身の回りのけじめはつけておくべきだと。そして引き際は潔く。

私はこの二人の先人に習い、生き繋ごうと思った。

 

それ以外の不安要素としては俗物的なものかもしれない。欲しいものが手に入らないとか、みんながSNSで幸せそうな投稿をしているのを見て惨めになるとか。寂しいとか虚しいとか、夜中に起きて廊下がやたら静かだとか、そのあと眠れずに開けた冷蔵庫の光がやたら眩しいとか、ペットショップであの子まだ一人ぼっちかなと通ってしまったりとか、職場のアイツが死んでくれれば少なくても私は幸せになるのにとか、パルムの新作アイスチョコミント味がクソ不味かったりとか、ポストに止まっていたカラスに思わずバッグを振りかぶったりとか、ここの信号いつも赤だよなクソとか、スマホの充電ねぇしとか、お前の投稿どうせワンチャンのバズり待ちだろって心の中でツイートしたりとか、靴下左から履いちまったじゃねぇかとか。それらから不安が来るようであれば私は常に準不安症なのかもしれない。

 

世の中にはいろんな不幸があるが一番不幸なのはフロー状態を知らない人たち、つまり「夢中になれるもの」を知らない人たちだ。

時間を忘れて夢中になる、その時間こそが「究極の幸せ」と自身の中で定義しているので生きている時間はなるべくフロー状態になっているべきだ。フロー状態になればあらゆる欲からも解放されて衣食住も忘れてSNSのような短絡的な承認欲求の充足行為に翻弄されることもなくなる。そしてフロー状態はそれを維持するために思考を上昇させ努力することができる。

フロー状態をまだ掴んでいない人はまずそれを探すことから始めるべきである。

私は銘木とアート、この2つのフロー状態に気づけたので十分幸せだ。私をここまで導いてくれたすべての存在に感謝します。

 

 

訂正する、一つ決定的に不安なことがあった。娘のことだ。私のようなクズ人間の遺伝子を継いでしまって申し訳ないといつも心の中で思っている。なのでなるべく不備な思いはさせないように気を遣ってるが、いつかは悲しい思いをさせてしまうだろう。それについては本当に申し訳ないと思っている。親の都合で子供の人生が振り回されるのをたくさん見てきた。私もなるべくそうならないようにしたい。娘の悲しい顔は見たくない、涙は見たくない。しかし理解はしてくれないだろう。最終的には娘を選ぶか自分を選ぶかだ。

 

私の両親は不仲だった。子供のためといって親が離婚せず不幸になるのは間違っているので自身を優先して離婚するべきだと当時は考えていた。しかしそう思いながら生活には困らずぬくぬくと暮らしていた自分もいた。離婚していたらどうなっていただろう。確実に生活が苦しくなっていた、それでも親を慕えたであろうか。子供よりも自分を優先した親を。

 

道がブレることはないが娘の立場になって再考してみるといろいろ修正するべき点が見つかった。

それを踏まえて前に進み続けよう。

 

 

 

 

  • この記事を書いた人

ケラ

とくに何もない人。何かが人より秀でているとか自慢できるスキルがあるとか羨ましがるキャリアがあるとかが何もない人。時折キャンプに行ってます。料理を作るのが好きです。

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