雑記

失ったものは

オアフ島の朝の海辺

知人が子宮を全摘した。夫に愛されず愛することもせず生活した結果らしい。

夫婦関係を諦めて適度に役割をこなして暮らす女性もいる。不満を抱えながら必死にあがいている女性もいる。仕事と子育てに没頭する女性もいる。器用に他の男性と関係を作っている女性もいる。いずれにしても愛されない女性は苦しそうだ。

内臓を一つ失って人生観はどのように変わったのか。夫は何も変わらないし気づかないだろう。

彼女はハンドメイドでアクセサリーを作っている。歴の長い彼女の作品は素敵なものばかりだがクリエイターとして新しい世界を創造することに苦労しているように思える。出不精というわけではなさそうだがSNSでは地元のことや子供のことが多く華やかな投稿を全く見ない。

子育てに義務はあるが夫婦生活においては男女それぞれに義務はない。女性が家事をやらなければいけないわけではないし男性が収入を確立させなければいけないわけでもない。しかし男性は女性をいろんなところに連れて行って刺激を与えるべきだとアラジンで学んだ。それぞれ事情はあるが女性に広い世界を見せるのは男性の結婚義務のような気がする。そして性行為がないと一方的に被害を被るのは女性なので男性が放っておく場合は女性の性事情を自由にさせるべきかあるいは男性に産婦人科でのアルバイトを義務化して女性の体の大変さがわかるまで無料奉仕させるべきかあるいは生理痛と同じ痛みのボディブローを週一で喰らうべきだと思う。

 

理想の夫婦関係とはなんだろうと考える前に私にとって結婚とは修行であるので結婚式だとか披露宴だとか新婚旅行だとかに憧れたことなど一度もないし結婚が修行と意識できれば日々の生活から何かを学び精進できる。しかし感謝を忘れ単調な時間に慣れてしまうと人は堕落する。実家が近くにあることが当たり前だと思うようになる。同居している姑が家事を手伝ってくれることが当たり前だと思うようになる。黙っていても食事が配膳されることが当たり前だと思うようになる。愛情は与えられるのが当前と思うようになる。パートナーへの不満を抱えるといろんなことが崩れてくる。

娘が同じ境遇になったらどうするだろうか。

 

 

 

愚痴になってしまうが安曇野市内で食べた蕎麦屋がひどかった。お盆の市内では需要過多らしくどの店も満車で私たちはランチ難民に。ようやくたどり着いた蕎麦屋では45分待ち。待ち時間は仕方がないがやはり期待してしまう。ハードルの上がった店内に入ると30席ほどある席は満員でまさかの冷房が全く効いていない。サウナのような店内で中年の女性に注文を伝えるがパニックで注文を全然覚えられず何度も聞き返してくる。そして出されたのはまさかの熱いお茶。水をくださいと伝え、出てきたのはぬるい水。扇風機もなくのぼせるような店内でさらに30分近く待った挙句の蕎麦は味の記憶が全く残らなかった。観光地での食事の失敗は旅全体の思い出を台無しにする。こうなることがわかっていれば川沿いでコンビニそばを食べていたと思う。

状況を察するにコロナウイルスの影響で売り上げが大幅に下がり沈みかけた寸前で景気が復活。客が一気に押し寄せ接客に不慣れな家族を無理くり動員。電気代も上がり設備投資もできずお盆ラッシュに突入といったところだろう。そばを運んできた店主らしき男性は慎ましい誠実そうな方だった。厨房の奥では「おばあちゃんは無理しないで座っていなよっ!」と髪の毛をグリーンとグレーに染めた孫らしき女の子が声をかけていた。

まぁ…誰も望んで不味い飯を作りたくはないよな。

そのあと有名な安曇野のワサビ田湧水群の水車を見に行った。しかし水車小屋が見えて川の近くに寄った途端、

「くさっ!」

川の水量が少ないのか泥が干上がったような異臭が川のそばから立ち込めていた。10秒で撤収。

結論、ワサビ田湧水群は真夏に行くと「くさい」。

 

ちなみに岐阜県の高山市の方から長野県に入ったのだが午前11時の時点で反対車線では上高地渋滞が7キロくらい続いていた。最後尾が上高地につくのは夕方になっているだろうな。渋滞中はトイレどうするのかな。

次回に長野県へ行くときは計画を十分に練ってから挑もう。

 

 

蕎麦屋の待ち時間をどうするか考えていたら向かいに美術館があったので入ってみた。

碌山美術館

 

ブロンズ彫刻の力強さと流動性は木彫とはまた違った良さがある。

戦争の真っただ中でも疫病で若い命が散っていく中でも芸術家たちの目は眩しいくらい輝いていた。美術館との出会いは常に新しい発見を教えてくれる。

斎藤与里の作品をもっと観たかったが蕎麦屋の待ち時間が気になって集中できなかった。もう一度ゆっくり観てみたい。

碌山美術館のパンフレット

 

今回は安曇野で散々な目に合ったがその前に白骨温泉で有意義な時間を過ごせたし諏訪湖SAで諏訪湖を一望できたので良かった。何より観光地の潤いが戻ってくれてよかった。3年前は全く想像できずにマスク着用の同調圧力とで。よかったよかった。

しかしこのままだと長野県の印象が悪いままなので良いところを探さないとな。誰か教えてはくれないものか。

 

 

 

  • この記事を書いた人

ケラ

とくに何もない人。何かが人より秀でているとか自慢できるスキルがあるとか羨ましがるキャリアがあるとかが何もない人。時折キャンプに行ってます。料理を作るのが好きですが食べるのはあまり興味ない。

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