雑記

アートについて

2023年9月4日

オアフ島の朝の海辺

アートに魅了されたきっかけは20年くらい前に見たモローのオイディプスとスフィンクス。それからは心の中に積もったものを溶かしてくれるアートの存在をもっと深く知りたいと思うようになった。美術書を買うようになった。美術館に行くようになった。その場所はいつも心に積もったものを溶かしてくれる。

木彫に興味をもったのは15年前だったと思う。たしか「仏閣ソムリエ」っぽいタイトルの番組を晩御飯を用意しながら見ていた時に映し出された中宮寺の木造菩薩半跏像の姿に衝撃を受けた。あれ以来ずっと胸を焦がしている。一目惚れのような状態が続いている。

それから国や年代・ジャンルを問わず心に刺さる作品を求めるようになりジャコメッティ・ルオー・マティス・ピカソ・高村光太郎など書ききれない芸術家の作品と対峙してきた(近代の芸術家に偏っている気はするが)。

その嗜好については誰かと意見を交わることがなかったため極めて独善的というか独りよがりの世界に浸っていたので文章に残すようなことはしてこなかったし写真を撮ってSNSにあげるようなこともしなかった。しかし美術の仕事をして改めて感じた。アートが与えてくれる感動もそうだが人とのつながりはもっとも本質的な幸福度を含んでいるような気がする。

芸術家が作品を完成するまでの時間・労力・刺激・影響といった道程を感じながら向かい合うように、人とのつながりも自身の歩んできた道や考え方や行動が道程に反映されるような気がしてならない。だからより真っ直ぐ進もうと決意する。

 

最後のサナギも寄生蜂にやられていた。さなぎの中から大量に孵化していく寄生蜂を木っ端みじんにしてやろうかと思ったが…やめた。

キアゲハのさなぎ

キアゲハの死骸から孵化する寄生蜂

 

アートの楽しみ方…答えづらい。アートとの出会いは人との出会いと似ている。人の魂に触れるような感覚で対峙してみるのがいいかもしれない。出会った人と時間を共有するように作品と時間を共有してみる。そこから少しづつ深堀していく。好きな人のことをもっと知りたいと思うように。

心がアートを求めればそこに行けばいい。芸術家は魂を燃焼している。

 

 

  • この記事を書いた人

ケラ

とくに何もない人。何かが人より秀でているとか自慢できるスキルがあるとか羨ましがるキャリアがあるとかが何もない人。時折キャンプに行ってます。料理を作るのが好きですが食べるのはあまり興味ない。

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